ビジネス論

ジョブ型雇用に備えてスキルをつけろ!会社依存は将来破綻!?

どうも!笑ってトラベルのなかじ(@nakajigundam)です。

僕は今までブログ・YouTubeでフリーランスとしての働き方についてお話してきました。どんな人でも頑張ればサラリーマンでは稼げない金額を稼げると言っています。

フリーランスで稼げるようになるにはスキルが必要になります。僕の場合はブログを書くためのライティングやWebコンサルティングなどがそれにあたります。

ですがこれはフリーランスだけに求められることではなくなります。これから先サラリーマンでもスキルを求められる時代がやってきます。

それは「ジョブ型雇用」が推進されており、今後浸透していくからです。

そこで今回はジョブ型雇用についてお話します。今回のお話は全てのサラリーマン必見です。ぜひ最後までご覧ください。

ジョブ型雇用とは

ジョブ型雇用とは、仕事を主体としてその仕事ができるプロを採用する雇用形態のことです。ジョブスクリプション(職務記述書)によってどのように働くかが明確に決められます。

例えば、ある企業がAI事業を立ち上げたとすれば、AIに精通する技術者をピンポイントで採用するといったことです。

ここで雇われた人たちは他の事業所や部署へ移動することはありません。最初から場所も仕事内容も決まっています。その仕事に集中してもらうためにプロを雇うのです。

だからジョブ型雇用は実力主義になります。

能力の高い人間が給料を多くもらえ、能力の低い人間は簡単に解雇されます。仕事内容が同じであれば20歳と50歳の給料が同じになります。

将来このジョブ型雇用が当たり前になる可能性があるので、今からスキルを身につけて対応する必要があります。

今までの日本はどうだったか

日本は今までメンバーシップ型雇用が当たり前でした。新卒一括採用、終身雇用、年功序列賃金の3つがメンバーシップ雇用の3本柱です。

長く働くことを前提とし、長ければ長いほど給料を多くもらえるシステムになります。退職時に退職金がもらえるのもメンバーシップ型の特徴です。

新卒で入社した社員はその時々の能力に応じて部署や事業所を移動し様々なスキルを身につけ、年数に応じてポジションを与えられます。「総合職」とも呼ばれます。

このシステムは仕事の良し悪しよりも長くいればいるほど多くお金がもらえるので、スキルの高さは関係ありません。

スキルの高さが関係ないことでメンバーシップ型では限界が来ているため、ジョブ型雇用が推進され始めたのです。

ジョブ型雇用によってどう変わるか

ジョブ型雇用が一般的になれば、今まで当たり前だったことがくつがえされます。どのようなことがくつがえされるのかをデメリットとメリットにわけてお伝えします。

デメリット

ジョブ型雇用になると新卒採用が無くなります。企業はポジションに空きができた場合のみ採用することになるからです。

つまり学生の場合は知識や技術が無ければ採用されなくなるので卒業する前に自分の将来を見定め専門のスキルを身につける必要があります。

今現在会社勤めをされている人は終身雇用と年功序列が無くなるので、スキルが無ければ給料が下がります。能力に応じて給料が決められるので仕事をしなければ簡単に下げられるんです。

またメンバーシップ型では社員は法律に守られており簡単にクビにされませんでしたが、ジョブ型雇用になれば会社は簡単にクビにすることができるんです。仕事をしない年配社員はいつ肩を叩かれてもおかしくありません。

それに加えて退職金が無くなるのであてにできなくなります。老後のお金は今のうちに作らないといけません。各種手当も無くなるので正社員であることの価値が一切なくなります。

メリット

ジョブ型雇用になれば企業は人材を簡単に解雇できるようになりますが、逆にこちらも簡単に退職できるようになります。

すると自分の思い通りに転職できるようになるので転職が当たり前になります。転職が当たり前になれば自分に合った会社を自由に選べるようになるので仕事で悩むことが少なくなります。

そのうえで需要の高いスキルを身につけていれば、より条件の良い会社に移ることも簡単です。企業も能力の高い人材を集めやすくなるので人事の手間も今より楽になります。

さらに人材を育てなくてもよくなるので会社研修をしなくてよくなります。人材育成にかかっていた手間とコストが浮いてきます。

働く側は自分でプライベートの時間勉強する必要が出てきます。これをデメリットと思う人もいるかもしれませんが、僕はメリットと考えます。

会社側から指定されて嫌々勉強する必要が無くなるので、時間が節約されます。何を学ぶか自分で選ぶことができるので、意欲的にスキルを磨くことができるんです。

経団連・大手企業が動き出している

ジョブ型雇用を推進しているのは経団連です。経団連とは上場企業の代表が集まる団体です。今年に入り中西宏明会長がジョブ型を推進する発言を何度かしています。

2020年3月31日 日本経済新聞の記事では専門知識を持つ大学院生を対象にインターンシップを推進し、その結果に応じてジョブ型で採用するという記事も出ました。

経団連がジョブ型雇用を推進する理由は技術者が不足していることにあります。メンバーシップ型だと年功序列なのでスキルが高くても見合った給料がもらえないのです。

なので優秀な人材はどんどん海外へ進出していくので日本国内には高いスキルを持った人材が残らないんです。日本はAIなどの技術者が不足しているため、他国に出し抜かれてしまいました。

しかしジョブ型にすれば高収入で採用できるので、優秀な人材の放出を防ぎ、他国の優秀な人材を雇うことも容易になります。これで諸外国と渡り合える状態を目指せます。

すでに大手企業である日立・富士通・資生堂がジョブ型雇用に移行し始めています。

日立

管理職5万人がすでにジョブ型の雇用形態となっている。20214月以降在宅勤務ができる職種の社員が週23日は在宅勤務の状態を目指している。

富士通

国内の課長級以上をジョブ型雇用の対象にする。2020年から年功序列の給与制度の廃止・ジョブ型の給与制度を推進している。

資生堂

20211月からオフィス勤務の一般社員を対象にジョブ型雇用へと移行する。

今はまだ大企業だけですが、中小企業がジョブ型雇用に移行し始めれば一気に加速すると思われます。

これから求められるもの

これからジョブ型雇用が広まっていくことを見越して求められるものは3つあります。それぞれ詳しくご説明しますので、ぜひ最後までご確認ください。

自主的にスキルアップ

企業がスキル重視で採用したり解雇したりできるのですから、自らスキルアップをしていく必要があります。年齢も立場も関係ありません。

何も考えずにいると10年後、20年後にできる仕事が無くなって人生積んでしまいます。ジョブ型雇用の場合は転職だってスキル重視ですから結局スキルがないと話にならないです。

今のうちに自分の将来を考えてスキルを身につけていきましょう。より高度で需要の高いスキルを身につけておけば逆に将来安泰だと言えます。

会社に依存しない

企業が簡単に社員をクビにできるということは、あなたがいつクビをきられてもおかしくありません。「今まで会社のために頑張ってきたのに」と思ってもそれは通用しません。

だから今のうちから会社に振り回されない考え方に切り替えましょう。いつクビを切られても大丈夫な状態になっておくしかありません。

逆に言えば、どこにいっても通用するスキルがあればジョブ型雇用が浸透した時に仕事を選びやすくなります。金額も働く場所も自分の思い通りにできる可能性が高くなります。

いつでもフリーランスになれるくらいのスキルを身につける

どんな状態になっても仕事ができて稼げれば心配することはありませんよね。なので今から副業などをして、いつでもフリーランスになれるくらいのスキルを身につけましょう。

そうすれば、急に会社がジョブ型雇用に移行したとしても動じることはありません。立すれば自分の好きなように働けますし、会社に残ったとしても必要なスキルを持っていれば会社もあなたを必要とします。

今からでも遅くはありません。明日から「独立するつもりで」働きましょう。

追伸

今回のお話を聞いて「そんなわけない」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、正直そう思っていると本当にやばいですよ。

何より経団連が推進して、大手企業が導入したという事実があるのでいずれジョブ型雇用は浸透する可能性の方が高いのです。

同一労働同一賃金も経団連が推進したので実施されました。(同一労働同一賃金に関しては下記の動画をご覧ください)

世の中は大きく変わっているのです。ずっと今までどおりで済むことは有り得ません。今のうちにどうするべきか個人ごとに考えなければならないのです。

今ならまだ間に合います。将来が不安であればなおさら今すぐできることから行動していきましょう!