ビジネス論

ベーシックインカムで生活はどう変わるか?【自分らしい働き方】

どうも!笑ってトラベルのなかじ(@nakajigundam)です。

先日YouTubeで「働くか働かないかは選べる!令和時代のストレスフリーの生き方」という動画を出しました。

この動画では、将来働くか働かないかを選ぶことができるとお話しています。

その要因のひとつに「ベーシックインカム」があります。このベーシックインカムが実現されれば、僕たちの生活は大きく変化します。

働かなくてもよくなるのであれば気になる方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、ベーシックインカムについてお話します。将来に不安を抱いている方は絶対に最後まで見てください。

ベーシックインカムとは

ベーシックインカム(英語:basic income)とは、最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策。

引用:Wikipedia

ベーシックインカムとは、簡単に言うと毎月最低限生活できるくらいのお金を国からもらえる制度です。

働いていても、働いていなくても国民全員に現金が支給されます。

その代わりに年金や生活保護、雇用保険などが廃止されることになるでしょう。

個人的にはあてにならない年金制度に期待するよりも、現金7万円をもらったほうがうれしいですね。あなたはどう感じますか?

世界中で導入が検討されている

このベーシックインカムは、今まで世界中で議論され実験がされてきました。

中身は多少違いますが、これまでアメリカ、カナダ、ナミビア、ブラジル、インド、ケニアなどでベーシックインカムに近い考え方の実験がされています。

今回は2つの国で大きな動きがありましたので簡単にご紹介します。

フィンランドの実験

最近ではフィンランドが実験をしています。2017年~2018年にかけて2,000名を対象に、月額560ユーロ(約70,000円)を給付していました。

その結果、生活への満足度は高まり、精神的なストレスを抱えている割合は少なくなり、自律性が高まるという結果になりました。

また、給付は雇用に変化をもたらさなかったと結論づけています。

スペインで承認される

スペインでは実際にベーシックインカムが承認されました。その内容は以下のとおりです。

  • 一人暮らしの成人には月462ユーロ(約55,000円)
  • 家族の場合は年齢問わず一人当たり139ユーロ(約17,000円)
  • 1世帯当たりの所得保障上限は月1,015ユーロ(約12万円)

他の収入と合わせて支給されます。これにより、平均で1世帯当たり年間約120万円がもらえる計算です。

この内容でいち早く承認されました。今後はスペインの状況をチェックした方がよさそうですね。

日本はどうなっているのか

実は日本でもコロナウィルス騒動の前にアイデアは出ていたのです。しかし「理想論だ」という意見が多く表には出てきませんでした。

しかし、コロナウィルスにより先日「特別定額給付金」が配布されました。

今回は強制的に休業せざるを得なくなり、収入が途絶えた人もたくさんいるためその救済として配布されました。

一度配布したことにより具体的に議論ができるようになるので、今後は日本でも本格的に導入が検討されるのは間違いありません。

ベーシックインカムで得られる幸せ

フィンランドの実験では人々の生活に対する満足度などが向上し、幸福感が上がったと政府が結論付けています。

これはフィンランドだけの話ではなく、日本でも同じことが言えます。

では、具体的にどのような幸せを得られるのかをまとめました。くわしくご説明します。

貧困が無くなる

必要最低限のお金がもらえるので貧困が無くなります。人間全員の生活が向上するのです。

日本で考えれば、一人暮らしでも毎月7万円もらえれば住む場所にもよりますが、最低限の家賃、光熱費、食事代はまかなえます。ホームレスはいなくなりますよね。

世界で見れば、いわゆる貧困層の人たちに毎月500ドル(約55,000円)を支給すれば貧困は消滅すると言われています。貧困撲滅には現金を配るのが一番なんですね。

貧困が無くなれば幸せになる人はたくさん増えます。これがベーシックインカム最大の利点です。

子供が育てやすくなる

ベーシックインカムが始まれば子育てもしやすくなります。

子育てを不安がっている人はたくさんいます。さまざまな悩みがある中で必ず出てくるのがお金の悩みです。主に学費ですね。

子どもの養育費は750万円~2,000万円かかるとも言われているので、仕事の両立や育休など気になる人は多いです。実際育休後にクビになったって話もあります。

これがベーシックインカムにより7万円支給されれば20年で1,680万円もらえることになり、養育費がカバーできるんです。(7万円×12ヶ月×20年)

お金の心配が無くなれば確実に悩みがひとつ解消されるので、そのぶん子育てに集中することができますね!

ちなみにこれは介護にも同じことが言えます。親と子の二人暮らしでも2人分で月14万円もらえます。10年間介護する場合1,680万円もらえる計算です。(7万円×12ヶ月×10年)

育児や介護でお金の心配をしなくて済むので、自分のことを考えられる時間も手に入りますね。

自分らしい働き方ができる

ベーシックインカムによりすべての人が自分らしい働き方を実現できます。

ベーシックインカムにはAIの話が欠かせません。今ある仕事のおよそ半分がAI化し人手がいらなくなると言われています。

こちらの動画でもくわしくお話しています。ぜひご覧ください。

でもこれは逆に言えば、単純で退屈でやりがいのない低賃金の仕事をしなくて済むんです。

だったら、最低限のお金はAIに任せて、僕たちは自分の好きな働き方を選べるってことです。

  • 家事の合間に在宅ワーク3時間
  • 午前中だけアルバイトする
  • 週4日だけ働く
  • 会社を辞めて起業するため半年間勉強

なんてことも可能になります。自分の関心や興味に沿って、どのように働いていくら稼ぎたいかを自分の思いどおりにできれば幸せですよね。

ベーシックインカムで気になること

ベーシックインカムによって幸せになる人が増えると予想されていますが、本当に実現できるのかが気になるところです。

実現するには主に2つの不安要素があるので、そちらも説明します。

働かない人が出てくる

毎月最低限のお金がもらえるなら働かないと思う人が増えると思いますよね。

ですが、実際には雇用に変化はなかったという結論が出ています。これはフィンランドが実験後の報告でそう結論づけています。

しかし、フィンランドの実験は2,000人を対象とした実験なので、これだけで検証することは難しいです。

実際のところは、働かなくなる人も出てくるだろうという予想しかできません。でもその中には家事や育児に専念する主婦(主夫)も含まれています。

だから、完全に働かない人はそんなに多くないかもしれませんね。よくよく考えれば月7万円だと「食うか寝る」しかしないので楽しみもありません。

どうせならいろいろ楽しみながら人生を過ごしたいですよね。

財源の確保

ベーシックインカムで一番気になるのは財源です。1人当たり7万円を支給するとなると、2020年5月の段階で日本の人口は1億2590万人なので、

7万円×1億2590万人=8兆8,130億円 年間約105兆円

となります。日本の国家予算は一般会計と特別会計合わせて300兆円規模と言われているので、ベーシックインカムの実現には予算の3分の1が必要になるわけです。

しかし、年金や生活保護などの社会保障制度を撤廃すれば財源確保できるので、複雑な社会保障制度が全部ベーシックインカムに一本化するかもしれませんね。

ましてやAIの働きにより税金も今より増えますし、そう考えれば実現する可能性はあります。

ベーシックインカムに備えておくべきこと

砂時計と宝箱

ベーシックインカムが実現する可能性は高いです。ですが、今はあてにしないでおきましょう。

実現するとしてもすぐ実現はしません。実現にはAI技術の発展が不可欠だからです。

AIは5年後になっても大きく発展する見込みはありません。つまり5年後にベーシックインカムが導入される可能性は低いです。

だから、ベーシックインカムをあてにするよりは、今現在できることをするべきです。

たとえばAI技術者になり、発展させてベーシックインカムを早く実現させるとかいいですね。

年金や社会保険がどうなるかわからなければ、今のうちに副業でお金を稼いだり、病気にならないよう健康に気を使うのも大切です。

自分自身の環境を整えて、ベーシックインカムに備えましょう。