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飛行機で耳の痛みを放置するとヤバい!?痛くなる原因やオススメ耳栓を紹介

飛行機に乗るとき、人によってはツーンと耳が痛くなって不愉快な思いをする人がいます。

「とりあえず耳栓をつけておけば良いのかな」と思ってつけたものの、あんまり効果がなくてひたすら我慢した経験がある人もいるでしょう。

実は、飛行機に乗っていて耳が痛くなる原因は、「エンジン音や大気との摩擦音」「気圧の変化」の2つしかありません。

どちらも対策方法があるため、自分がどちらに当てはまるか分かれば、飛行機で耳が痛くなる事態をグッと減らすことができます。

このページでは、耳が痛くなる原因やその対策法、痛みを軽減するグッズを解説していきます。

耳が痛くなる原因は「気圧」と「騒音」

そもそも、なぜ飛行機で上空に行くと耳が痛くなるかというと、上空を飛行している間の客室内の気圧が、地上とは違う気圧になっているからです。

具体的には、飛行機内の気圧は標高2,000mに立っている状態の気圧とほぼ同じ状態に調整されています。

人によっては、耳が痛くなるだけでなく体がむくむこともあります。ちなみに、標高2,000mは富士山の主要な登山口の標高に相当します。

また、飛行中の飛行機の音の大きさは90〜100db(デシベル)あると言われています。

これは稼働中の工場内や、ガードレール下で電車が通り過ぎるときの騒音に匹敵する大きさです。

90dbの騒音は健康にも影響を及ぼす音量で、3時間以上聞き続けていると「騒音性難聴」になると言われています。

飛行機内の気圧は、標高2,000mに相当

飛行機が地上から上空に行くとき、もし客室が外と同じ気圧になってしまうと、乗客全員が酸欠や気圧差に対応できず気絶してしまうでしょう。

これは、人間の体が普段生活している場所の気圧・酸素濃度に順応しているためです。

飛行機が上昇をやめて安定し始めるときの高度は、おおよそ高度1万メートルです。

この高度の気圧は地上の4分の1程度しかないため、生身の人間にはとても耐えられません。

少しでも乗客が快適なフライトを楽しめるように、飛行機の客室内は地上に近い気圧になるように細かく調整されているのです。

具体的には、前述のように標高2,000メートル付近の気圧と同じ程度に調整されています。

たとえば、成田空港や羽田空港から出発した飛行機は20分もしないうちに巡航高度にあたる高度1万メートルに達します。

同様に、客室内は海抜0mの気圧から、数十分の間に標高2,000メートルの大気圧と同じ状態になるのです。

この気圧差に体が順応できないと、耳の痛みとなって症状が表れるのです。

耳が痛くない気圧にできないのは、コスト削減のため

「乗客の耳が痛くならないように、標高2,000メートルの気圧ではなく、標高0メートル付近の気圧と同じにすればいいのに」と思う人もいるでしょう。

たしかに、飛行中の客室内部の気圧を海抜0メートルと同等の気圧にすれば耳が痛くなる人はいなくなるでしょう。

ただ、そうすると飛行機の製造コストが非常に高くなり、ビジネスクラス並みの運賃を払っても、エコノミークラスしか座れないほどチケット代が高くなります。

気圧差が大きいほど、飛行機の製造費が高くなる

飛行機も大きな気圧差に対応しようとすると、膨大な製造費がかかることを解説します。

世の中にある商品手段全般にいえますが、大きい気圧差に対応しているものほど頑丈な材料が必要になるため、お金がかかります。

極端な例ですが、風船の中の気圧は外側の気圧よりも高い状態ですが、気圧差がほとんどないため薄くて弱い素材でも破裂しません。

しかし、中の気圧が高くなると素材が気圧を閉じ込めるのに耐えられなくなって破裂します。

風船の空気を入れ続けると、素材が気圧差に耐えられないのです。

では、気圧差に耐えられるようにするにはどうすれば良いかというと、丈夫な素材で厚く覆えば良いのです。

たとえば、圧力鍋は風船が割れる程度の圧力差ではなんともありません。

圧力鍋が耐えられる気圧は2気圧までと、かなり高い圧力まで対応しているのです。ただ、この圧力差に耐えるため、かなり重いですよね。

もっと身近な例なら、東京都内で買った袋に入ったお菓子(ポテチ等)を富士山などの高い場所に持っていくと、パンパン膨らみますよね。

これは、袋詰めしたときは「内側=外側」の気圧差だったのに、富士山では「内側>外側」の気圧差になるからです。

飛行機もこれと同じで、地上では客室内と外で気圧差がありませんが、上空では気圧差がある状態になるため、壁を厚くして上空でも破裂しないように設計されてにいるのです。

ただし、壁を厚くし過ぎれば製造コストが高くなる上に、離陸のときに浮きにくくなります。

重量でさらに強力なエンジンが必要になるうえに、燃料代も増えるためコストが上がるのです。

高度2,000メートルの気圧が、最もコスパが良い

客室内を高度2,000メートルよりも高い気圧にすると、乗客が高山病に近い状態になり体調不良を訴える乗客が急増します。

航空会社としては、機体の費用を安くすることができてありがたいのですが、これでは顧客が離れてしまいます。

一方、壁を厚くすれば乗客は快適になりますが、航空会社は高い費用で機体を購入しなければならず、その費用が乗客のチケット代に反映されてしまいます。

製造コストとチケットの安さのバランスを調整した結果、飛行機の客室内の気圧は高度2,000メートル付近の気圧が最も良いとされて今に至るのです。

「騒音」に対する効果的な対策は耳栓

騒音に対する最も効果的な対策は、騒音そのものを小さくすることです。

騒音を軽減するために耳栓を利用すれば、鼓膜に届く騒音をカットできるので、不快感が軽減できるでしょう。

ただ、僕は騒音をカットするだけでなく、飛行機の中で音楽も楽しみながら行きたいため、ノイズキャンセリング系のガジェットを愛用しています。

長年使っているのはBOSEのQuietComfort 35

僕が飛行機に乗るときに一番長く使っているのはBOSEのQuietComfort 35です。

2017年に購入して以来、飛行機に乗るときだけでなく、移動中や仕事に没頭するときも使っています。

飛行機の騒音をかなり小さくしてくれる「ノイズキャンセリング機能」が素晴らしいのはもちろんですが、それ以外にも以下の3つのポイントが気に入ってます。

  1. 折りたためば小さく収納できる
  2. 再生可能時間が20時間
  3. アフターサービスが素晴らしい

まず1つ目の折りたためば小さく収納できる点は、移動距離が多い僕には重要なポイントです。

可能な限り移動での疲労を小さくするため、荷物はできるだけ小さくしたいのです。

このヘッドホンは折りたためば、上の写真のように手のひらと同じくらいの大きさに収まります。

ケースも頑丈にできているので、多少荒く扱っても大丈夫なのも良いです笑

次に、2つ目の「バッテリーの持ち」も気に入っているポイントです。

というのも、日本からヨーロッパや北米へ行くときには10時間以上かかるため、ここまでバッテリーが持つノイズキャンセリング製品がありません。

また、バッテリー持続時間が長くてもノイズキャンセリング機能が低い製品も多く、これらを両立しているQuietComfort 35はオススメできます。

最後に、アフターサポートの体制が充実している点も書いておきます。

BOSEは本体価格がかなり高めですが、保証期間外に故障してしまっても、修理費で新品の同等品に交換してもらえる事が多いです。

もし僕がこのヘッドホンを壊してしまった場合でも、買い換えなくても使い続けられる安心感が決め手となって購入しました。

このQuietComfort 35は出張が多いアメリカのビジネスマンや、航空会社によってはビジネス・ファーストクラスで採用されています。

アジア圏内なら、AirPods Proもおすすめ

移動距離が短いアジア圏内なら、BOSEのQuietComfort 35以外にも、AppleのAirPods Proがおすすめです。

ぶっちゃけ、2019年に発売したときにBOSEのノイズキャンセリングヘッドホンがあるから不要だろうと思っていました。

ただ、僕が滞在する場所が熱帯付近が多かったこともあり、ヘッドホンだと耳の蒸れが気になって仕方ありませんでした。

発売後に遮音性がスゴイことが話題になり、BOSEのQC35と同等だというレビューや、ヘッドホンの蒸れの悩みもこれで解消できるかもと思い、発売から2ヶ月ほど経って購入してみました。

正直、飛行機の騒音までは厳しいのではないかと思っていたのですが、良い意味で期待を裏切られました。

カナルイヤホンで遮音性が良いうえに、ノイズキャンセリング機能も加わったため、飛行機の騒音がほとんど消えます。

ヘッドホンの蒸れもないですし、何よりポケットからすぐに取り出せるサイズなので「気軽に使って、気軽に収納」できます。

蒸れが気になる人以外にも、メガネをいつも使っている人にもオススメです。

では、次に気圧が原因で耳が痛くなる人に有効な対処法を解説していきます。

「気圧」が原因の耳の痛みを柔げる方法

エンジン音や大気との摩擦音などの「騒音」に対しては、耳栓やノイズキャンセリングが有効でしたが、気圧が原因だとこれでは対処できません。

気圧が原因の耳の痛みをやわらげるには、「耳の中の気圧」「耳の外の気圧」の差を小さくすればOKです。

具体的には3つの方法があります。

鼻と口を塞いで、耳から空気を抜く

難しい言葉では、「バルサルバ法」というらしいです。

具体的な方法は次のとおりです。

  1. 息を吸って、口を閉じる
  2. 鼻をつまんで空気が漏れないようにする
  3. 耳に空気を送る(鼻に空気送るような感じ)

これだけのことですが、吸った空気が耳の中に入るため「気圧差」がなくなり、痛みがなくなります。

ただし、この方法は小学生以下の子供はやらないほうが良いです。

小学生までは耳が成長途中で構造が不完全なため、耳から空気を抜きにくいからです。

キャンディーをなめたり、飲み物を飲んだりする

キャンディーをなめたり飲み物を飲むと、耳の痛みを軽減できる場合があります。

飛行機が離陸してから、巡航高度に行くまでの間に客室内の気圧が徐々に下がっていくため、飛行機搭乗時にポケットの中に飴をしのばせて、離陸前後で舐めていれば痛みを感じにくいでしょう。

また、航空会社によってはエコノミークラスでも、ペットボトルの水が席に用意されている場合があります。

この場合は、飛行機のベルト着用サインが消えたら飲むと一気に解消されるかもしれません。

耳と口(鼻)の間には、小さいですが空気の通り穴があります。

飲食物を飲み込んだときに、この穴が開くため耳の中の気圧が、外の気圧と同じになるのです。

気圧変化対応用の耳栓をつける

あまり一般的な方法ではありませんが、こういう方法もあるということで一応紹介しておくと、気圧変化対応の耳栓もあります。

これは、耳栓の体内側の気圧を変化させないことで、痛みを感じさせないようにしています。

通常の耳栓は耳栓の中の空気穴を通って、耳栓の内側の気圧も変化してしまいます。

しかし、気圧変化対応用の耳栓なら耳栓の空気穴がないため、気圧差がなくなり痛みを感じにくくなります。

耳抜きができない小学生以下の子供や、鼻を怪我していてつまめない人に向いています。

耳の痛みに関する僕の体験談

ここまで飛行機に乗るときの耳の痛みに対する対処法を解説してきました。

実は僕自身、体調不良のまま飛行機に乗って痛い目をみた経験があります。

結論からいうと、耳抜きがうまくできずにフライト後に中耳炎を発症して入院しました。

風邪をひいている人は特に注意!

飛行機は騒音の変化・気圧の変化・慣れない姿勢を長時間強要されるため、体への負担が大きいです。

もし風邪をひいたまま(もしくは風邪気味)で搭乗する場合、細心の注意を払って搭乗する必要があります。

たとえば、僕が風を引いたまま日本からメキシコへ移動したとき、搭乗するときに少し風邪っぽい状態で行きました。

鼻が詰まっていたので「大丈夫かな……?」と思っていたのですが、実際に乗ってみると上昇中に猛烈な耳の痛みに襲われました。

ここで、耳抜きをしようと思ったのですが、鼻が詰まっていたせいでうまく気圧調整ができずに痛みだけがフライト中ずっと続きました。

ぐったりしたまま10時間以上のフライトを我慢し、なんとか現地の空港に到着しました。ただ、飛行機から降りても痛みだけがずっと残っていたため最悪でした。

さらに、多少の耳の痛みは数日で引くのですが、このときのフライトの痛みは全然良くなりませんでした。

さすがにヤバいと思って、最終手段と思って現地の病院へ行くと「中耳炎」と診断されて入院することになったのです。

耳抜きができずに中耳炎になり入院した

今回の教訓から、もし風邪気味で搭乗するのであれば気圧調整用の耳栓があったほうが良かったなと思います。

飲食物の摂取で耳抜きができれば良いのですが、風邪では気道が詰まってしまうため耳抜きがうまくできません。

風邪や鼻炎で耳が詰まった場合は気圧変化を最小限にして、気圧で受けるダメージを小さくするのが良いでしょう。

今回は、クレジットカードの海外保険で入院費用を賄うことができたので、保険にも入っていて本当に良かったです。

ただ、やはり日本に比べると医療費がめちゃくちゃ高いので、体に負担を小さくして日本で治療を受けたほうが安心です。

まとめ

飛行機で耳栓を使う理由の多くは、耳の痛みを軽減するためという人が大半です。

ただ、最新のノイズキャンセリング機能を持ったイヤホン・ヘッドホンを使うと騒音に対する痛みを軽減できるだけでなく、移動時間を楽しむこともできます。

また、気圧に対する痛みの対処法は人によって変わってくるため、ここで紹介した方法を試して、あなたにあった対処法を試してみてください。

海外旅行保険に入ってないのはヤバい!

海外旅行に行く方で、海外旅行保険に加入していない人は多いです。

しかし、これって正直やばいです。こっちがひやひやしてしまうくらい、危ないです!

たとえば、アメリカで手術すると盲腸で300万円とかの費用になります。海外旅行保険加入していないと、これが自腹です。

ヤバいですよね。破産してしまいます。

そこで、海外旅行保険に加入しましょう。とはいっても、海外旅行保険付きのクレジットカードを発行すればオッケーです!

おすすめのカードは、エポスカードです。

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