入会キャンペーンや、特典が充実していると人気の「ANAアメックス」ですが、ステータスが異なる次の3種類のカードが存在します。
- ANAアメックス → 一般カード
- ANAアメックスゴールド → ゴールドカード
- ANAアメックスプレミアム → プレミアムカード
どのカードを選ぶかによって、年会費や特典に違いがあるので、迷ってしまう人もいるでしょう。
そこで注目したいのが、3種類のカードの還元率です。
ANAアメックスは、無期限でポイントを貯められる貴重なクレジットカードになりますが、カードの種類によって、1年間で貯まるポイント(マイル)に大きな差が出てしまうんですよ。
このページでは、ANAアメックスの還元率に注目し、各カードの特徴をわかりやすく解説しています。
ではさっそく、ANAアメックスの還元率一覧からみていきましょう!
ANAアメックスの還元率一覧
ANAアメックスは、どのカードを選ぶかによって年会費に大きな違いが発生します。
カード | ANAアメックス | ANAアメックス・ゴールド | ANAアメックス・プレミアム |
年会費 | 7,700円(税込) | 34,100円(税込) | 165,000円(税込み) |
家族カード | 2,750(税込) | 17,050円(税込) | 4枚まで無料 |
ショッピング還元率 | 1% | 1% | 1% |
ANAグループ利用時 | 1.5% | 2% | 2.5% |
ポイント有効期限 | 2〜3年 | 無期限 | 無期限 |
ポイント移行コース(6,600円/年間) | 加入で無期限 | – | – |
マイル移行後の期限 | 3年 | 3年 | 3年 |
ANA便搭乗ボーナスマイル | +10% | +25% | +50% |
年会費が一番安いのは、一般カードの「ANAアメックス」となり、年間で7,700円(税込)です。
ゴールドカードとなる「ANAアメックス・ゴールド」は、年間で34,100円(税込)とやや高めになりますね。
そしてプレミアムカードである「ANAアメックス・プレミアム」は、なんと年間で165,000円(税込)と、かなり年会費が高いんですよ。
この年会費の差だけみると、ショッピング還元率が1%と同じなら、1番安いANAアメックスがお得に感じますよね。
しかし、そのように考えてしまうのはまだ早いです!
なぜなら、ANAグループ利用時のポイントと、ANA便に搭乗した際のボーナスマイルに関しては、3種類のカードで還元率が大きく変わってきます。
まず、ANAグループ利用時のポイントですが、こちらは航空券の購入や機内販売などが当てはまりますね。
カード決済にて購入することにより、ANAアメックスの種類によって、それぞれボーナスポイントがプラスされるため、ポイント還元率は以下のようになります。
【ANAグループ利用時のポイント還元率】
- ANAアメックス → 1.5%
- ANAアメックス・ゴールド → 2%
- ANAアメックス・プレミアム → 2.5%
続いて注目したいのが、ANA便に搭乗した際のボーナスマイルです。
ANAアメックスでは、通常のフライトマイル以外に区間ボーナスマイルがもらえますが、付与率は3種類のカードで次のように異なります。
【区間ボーナスマイル付与率】
- ANAアメックス → +10%
- ANAアメックス・ゴールド → +25%
- ANAアメックス・プレミアム → +50%
計算方式については後ほど詳しくご紹介しますが、カードの種類によって、これだけボーナスマイルの付与率が変わってしまうんです!
これらを総合して考えると、年会費だけでカードの種類を選んでしまうのは、もったいないかもしれませんね。
年会費重視なら「ANAアメックス」
ポイントやボーナスマイルの還元率ではなく、年会費を一番に重視したいのであれば、おすすめは一般カードのANAアメックスですね。
上記でご紹介したとおり、ANAアメックスの中では年会費が一番安いです。
家族カードも1枚あたり2,750円(税込)で発行できるため、コスパの良いクレジットカードといえるでしょう。
また、マイルを貯めるにあたって最低でも還元率が1%は欲しいため、これもしっかりとクリアしている優秀なカードです。
航空券の支払額が多いなら「ANAアメックス・プレミアム」
海外旅行に行く機会が多かったり、海外出張が多かったりする人は、航空券の支払い額が大きくなるため、ANAアメックス・プレミアムだとマイルがザクザク貯まります!
なぜなら、先ほどご紹介したようにボーナスマイルの貯まる効率が一番だからです。
ただし、差額の年会費15万円の元を取るなら、年間100万円以上の航空券の支払いがあることが前提になってしまいますね。
なお、航空券購入による獲得マイルの計算式は、以下のとおりです。
「区間基本マイレージ」×「クラス・運賃倍率」+「ボーナスマイル」
この計算式でどのくらいマイルが獲得できるのかは、次の一例を参考にしてみてください。
そして区間ボーナスマイルですが、上記の一例をもとに計算すると、次のような違いがあります。
区間 | 区間基本マイレージ | クラス・運賃倍率 | 獲得マイル |
東京(成田/羽田)⇔札幌 | 510マイル | 旅割21・75% | 382マイル |
東京(成田/羽田)⇔沖縄 | 984マイル | 株主優待割引・75% | 738マイル |
東京(成田/羽田)⇔ニューヨーク | 6,723マイル | プレミアム運賃・150% | 10,084マイル |
区間基本マイレージが大きくなる東京 ⇄ ニューヨークの国際線なら、ANAアメックスとANAアメックス・プレミアムで、なんと獲得できるボーナスマイルが4,000マイルも変わってくるんです。
通常のショッピング決済で、4,000マイルを貯めるのはかなり大変なので、この差は大きいですね。
カード | ANAアメックス(+10%) | ANAアメックス・ゴールド(+25%) | ANAアメックス・プレミアム(+50%) |
東京(成田/羽田)⇔札幌 | 382 + 38=420マイル | 382 + 95=477マイル | 382 + 191=573マイル |
東京(成田/羽田)⇔沖縄 | 738 + 73=811マイル | 738 + 184=922マイル | 738 + 369=1,107マイル |
東京(成田/羽田)⇔ニューヨーク | 10,084 + 1,008=11,092マイル | 10,084 + 2,521=12,605マイル | 10,084 + 5,042=15,126マイル |
ちなみに、航空券を年間60万円分以上決済すると、1,500マイルの差(通常決済15万円分)になります。
これ以上決済するのなら、ANAアメックス・プレミアムのほうがお得です。
バランス重視なら「ANAアメックス・ゴールド」
「年会費が高すぎるのは嫌だけど、そこそこのボーナスマイルをゲットしたい!」
そんなあなたには、バランスの良いANAアメックス・ゴールドがおすすめです!
ANAアメックス・ゴールドなら、年会費がそこまで高額ではなく、さらにANAグループを利用したときのポイントの還元率や、区間ボーナスマイルが、一般カードのANAアメックスより多くもらえます。
ANAアメックスの特徴
ANAアメックスには、ポイントの有効期限が無期限にできたり、特約店でボーナスマイルがもらえたりする嬉しい特徴があります。
ではいったいどういうことなのか、以下で一つ一つ解説していきますね!
ゴールド以上なら、ポイント有効期限が無期限
ANAアメックスのポイント有効期限は、ゴールド以上なら無条件で無期限です。
しかし、一般カードになるANAアメックスの場合は、年間6,600円(税込)の「ポイント移行コース」に加入しなければ、有効期限が最大で3年間になります。
ゴールドや、プレミアムではないANAアメックスでポイントを無期限にしたいのなら、年会費6,600円を支払わなければいけないんですね。
ただし、ANAアメックスを発行してから3年目だけ「ポイント移行コース」に加入すれば、アメックスで貯めたポイントは有効期限が最大4年になります。
さらに、マイルに移行した後も3年間の有効期限があるので、最初に貯めたマイルを最大7年(アメックス4年 + ANAマイル3年)維持することが可能です。
ANAカード特約店の買い物で、ボーナスマイルをゲットできる
ANAカードの特約店「ANAカードマイルプラス」で買い物をすると、店舗によって次のようなボーナスマイルを獲得できます。
お店 | ボーナスマイル |
セブンイレブン | 200円⇒1マイル |
イトーヨーカドー | 200円⇒1マイル |
マツモトキヨシ(店舗) | 100円⇒1マイル |
マツモトキヨシ(オンラインストア) | 100円⇒2マイル |
高島屋 | 200円⇒1マイル |
ルートインホテルズ | 200円⇒1マイル |
じゃらん | 100円⇒1マイル |
スーパースポーツ ゼビオオンラインストア | 100円⇒1マイル |
たとえば、じゃらんで50,000円のホテルを予約した場合は、次のようになるんですね。
- 決済金額分:500ポイント(500マイル)
- ボーナスマイル:500マイル
⇒1,000マイルをゲット!
通常なら、カード決済利用分の500ポイントしか貯まりませんが、じゃらんは特約店となっているため、ボーナスマイルを同じく100円につき1マイルもらえます。
この2つを合わせると、カード決済50,000円分で、合計1,000マイルが獲得できちゃうんですよ。
つまり、マイル還元率は通常の倍になる計算ですね!
さらにこれが飛行機を使う旅行なら、航空券の購入でもマイルが貯まるので、1度の旅行で驚くほどのマイルが貯まってしまうかもしれません!
無期限マイルで「ファーストクラス」に誰でも乗れる
ポイントをANAマイルに交換してしまうと、有効期限が3年間となるため、ファーストクラスに乗れるほどのマイルを貯めるのは難しいです。
しかし、ポイントを無期限で貯められるANAアメックスなら、目標マイルに達成するまでポイントを貯めてからANAマイルに交換すれば良いので、ファーストクラスに誰でも乗ることができるんですね!
年間2万マイルずつ貯めていっても、8年で16万マイル貯まります。
なお、東京 ⇄ ロサンゼルスでファーストクラスに乗った場合、現金で航空券代を支払うと150万円以上かかるんですよ。
これが、157,500マイルでファーストクラスの特典航空券に交換できることを考えると、1マイルの価値はなんと10円以上です!
マイルの価値を最大限高めたいのなら、無期限マイルでファーストクラスを実現しましょう。
ANAマイレージモール経由の買い物でポイントが貯まる
ANAアメックスでポイントをより多く貯めたいのなら、ANAマイレージモール経由で買い物するのがお得です。
ANAマイレージモールには、「楽天」や「Yahoo!ショッピング」があります。
ボーナスマイル | 合計 |
---|---|
楽天市場 | 200円⇒1マイル |
Yahoo!ショッピング | 300円⇒1マイル |
ヤフオク! | 300円⇒1マイル |
LUXA | 100円⇒1マイル |
楽天西友ネットスーパー | 100円⇒1マイル |
楽天トラベル | 200円⇒1マイル |
エクスペディア | 200円⇒1マイル |
日用品などは、ANAマイレージモールを経由して、自宅からオンラインショップを使うことにより、通常のショッピングポイントと別にANAマイルがもらえるんですね。
マイル還元率は店舗によって異なりますが、楽天西友ネットスーパーなら、100円につき1マイルがゲットできます!
近所のスーパーで購入するより、多くのマイルが貯まりますね。
国内空港ラウンジが同伴者1名まで無料
ANAアメックスを所持している人は、国内空港ラウンジが同伴者1名まで無料です。
つまり、カードの本会員とは別に、家族・恋人・友達といった同伴者1名は、お金をかけずにラウンジへ一緒に入室することができるんですね。
ラウンジではフリードリンクが用意されているため、フライトまで時間が余ってしまった際にとても便利です。
なお、この特典は家族カードでも有効です。
本会員と家族カード会員の2名がいれば、合計で4名までラウンジを無料で活用できます。
これなら、4人家族でも安心ですね!
帰国時は手荷物無料宅配を依頼可能
海外旅行は、荷物が多くなるので帰りは持ち運ぶのが大変ですよね。
しかし、自腹で荷物を郵送すると、かなり高い送料をとられてしまいます。
こんなときにも、ANAアメックスがあれば、手荷物の無料宅配を依頼できるんです!
ちなみにこのサービスは、帰国時のみとなっていて、空港から自宅まで手荷物1つを無料で宅配してもらえます。
羽田空港は残念ながら活用できませんが、成田国際空港であれば活用できるサービスなので、ぜひ利用してみてください!
継続ボーナスマイルが毎年貯まる
ANAアメックスは、カード継続で次のようなボーナスマイルが付与されます。
- ANAアメックス → 継続毎に1,000マイル
- ANAアメックスゴールド → 継続毎に2,000マイル
- ANAアメックスプレミアム → 継続毎に10,000マイル
年に1度は必ず付与されるので、続ければ続けるほどお得なんですね!
ただし、ANAマイルは有効期限が36ヶ月(3年間)です。
この期間内に獲得したボーナスマイルを活用しないと消滅してしまうため、この点だけ気をつけるようにしてください。
ANAアメックスが還元されない場合とは?
ANAアメックスは、クレジット利用しているのに、ポイントが還元されない以下のようなケースがあります。
電子マネーにチャージする場合はポイントが貯まらない
ANAアメックスを使って電子マネーにチャージすることは可能ですが、残念ながらチャージした分のポイントは貯まりません。
したがって、「楽天Edy」「Suica」「モバイルPASMO」にチャージしても、ポイントの恩恵は一切受けられないんですよ。
もし、Suicaなどを活用して普段から公共交通機関を使うのなら、「ANA VISAカード」がおすすめです。
こちらなら、Suicaにチャージした分も決済額の対象になります。
2つのカードを発行して併用すれば、上手に使い分けることができますね!
公共料金の支払いはポイント還元率率が低い
ANAアメックスを使って公共料金の支払いを行うことは可能ですが、以下の項目の支払いはポイント還元率が半減します。
- 電気
- ガス
- 水道
- 各種税金等
通常なら100円で1ポイントですが、これらの公共料金の支払いでは、200円で1ポイントです。
まとめ
ANAアメックスは、一般カードであってもマイル還元率1%を達成しています。
特典航空券を目指していて、なおかつ年会費を安く抑えたいのであれば、こちらでも十分に魅力を実感することができるでしょう。
ただし、ANAアメックス・ゴールドやANAアメックス・プレミアムと比較すると、一般カードはマイルが貯まりにくくなってしまいます。
マイルの貯まりやすさを一番に重視する人は、ゴールドカードとプレミアムカードの2択から選ぶのがおすすめです。
2020年5月現在は、大量マイルを獲得できるお得な入会キャンペーンも実施しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
海外旅行に行く方で、海外旅行保険に加入していない人は多いです。
しかし、これって正直やばいです。こっちがひやひやしてしまうくらい、危ないです!
たとえば、アメリカで手術すると盲腸で300万円とかの費用になります。海外旅行保険加入していないと、これが自腹です。
ヤバいですよね。破産してしまいます。
そこで、海外旅行保険に加入しましょう。とはいっても、海外旅行保険付きのクレジットカードを発行すればオッケーです!
おすすめのカードは、エポスカードです。
うれしいことに、自動付帯なのでエポスカードを持っているだけで、海外保険が適用されます!
年会費無料で海外旅行保険に加入できるので、持っていなければ損ですよね。