クレジットカードに必ずついている「VISA」や「JCB」のマーク。これがいわゆる国際ブランドです。
クレジットカードを発行する際には、自分自身で国際ブランドを選びます。
しかし・・違いがよくわからず、どれにしようか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、クレジットカードの国際ブランドについてわかりやすくまとめました。
海外旅行の際に便利な国際ブランドについても触れていくので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
クレジットカードの国際ブランドって何?
そもそもクレジットカードの国際ブランドとは、一言でわかりやすく説明すると以下のようになります。
『日本国内のみならず、世界中で24時間カード決済サービスを提供する会社』
つまり、クレジットカードに国際ブランドがついていることによって、私たちはカード払いが可能となっているんですね。
ただし、国際ブランドには加盟店が存在します。
国際ブランドと提携しているお店(加盟店)でなければ、カード決済することができません。
わかりやすい例を挙げるのであれば、VISAが加盟店となっているお店で、JCBは使うことができないんですよ。
もちろんお店によっては、多くの国際ブランドと提携している場合もあります。
店舗の入り口もしくはレジなどに、加盟店は掲示されているケースがほとんどです。
これを目印に、どの国際ブランドを使えるのかを確認します。
クレジットカードを便利に有効活用したいのであれば、加盟店の多い国際ブランドを選ぶのが便利ですね!
メインの国際ブランド5選
世界的に有名なメインの国際ブランドは、主に以下の5つです。
- VISA(ビザ)
- MasterCard(マスター)
- JCB(ジェーシービー)
- アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス)
- ダイナース
日本国内では、JCBが有名なイメージがありますよね。
しかし世界的に見ると、やはりVISAやMasterCardが有名です。
さらに、アメリカン・エキスプレス・カード(通称アメックス)や、ダイナースクラブが続きます。
それでは、この5つの国際ブランドにどんな特徴があるのか、以下をご覧ください!
VISA(ビザ)
VISAは、2015年に世界シェア率がNo.1に輝きました。
アメリカの企業から生まれた国際ブランドで、世界中に数多くの加盟店を持つのが特徴的です。
2019年の現在では、アメリカ・ヨーロッパ・アジアを始めとする200カ国以上で使われている国際ブランドになります。
30,000,000店以上の加盟店を持つため、クレジットカードが使えるお店であれば、だいたいは使用することができますね。
ちなみに、日本国内でもVISAが使えるお店は、数え切れないほどあります。
なぜ、世界中でこれだけVISAが支持されているのかというと、他の国際ブランドと比較して手数料が低いからなんですよ。
私たち利用者がお店でカード払いを行うと、加盟店はカード決済を行っているクレジット会社に、手数料を支払わなくてはいけません。
お店側は、売り上げを少しでも高くするために、この手数料を少なくしたいんですね。
VISAは、他の国際ブランドと比較しても手数料が低く設定されているため、お店側にとってもメリットがあります。したがって、加盟店が世界No.1に輝いているわけです!
MasterCard(マスター)
MasterCardも、VISAと同じくアメリカの企業から生まれた国際ブランドです。
売り上げシェア数は、VISAに続いて世界2位となるのが特徴的ですね。210を超える国や地域で利用できます。
VISAの利用者はアメリカが1番多いといわれていますが、MasterCardはヨーロッパで多く使われているのが特徴的です。
VISAと変わらない加盟店の多さが魅力的なため、MasterCardも海外旅行に便利な国際ブランドになります。
JCB(ジェーシービー)
冒頭でもご紹介したように、日本で1番知名度の高い国際ブランドがJCBです。
なぜ、JCBが日本国内で親しみ深いのかというと、日本の会社から発行されている唯一の国際ブランドになるから!
その証に、日本国内での売り上げは堂々のNo.1に輝いています。ただし、世界的なシェア数をみると5位になります。
加盟店数は、VISAやMasterCardに及びません。
21の国と地域で利用可能ですが、いまだにJCBが使えない地域がたくさんあるんですね。
もちろん昔と比較すると、JCBも世界的に通用する国際ブランドになりました。
今では、世界60カ所で海外旅行に訪れた日本人をサポートしてくれる「JCBプラザ」もあります。
JCBプラザを活用すると、ホテルやレストラン等の予約を代行してもらえるんですね。このサービスは、外国語が苦手な日本人にとって、かなり便利です!
以前まで使いづらかったアメリカやヨーロッパでも、使えるお店は徐々に増えています。
ただし、観光客が多い中心部から離れてしまうと、JCBの加盟店は一気に少なくなるのが現状です。
海外旅行で便利に活用したいと考えているのであれば、残念ながらJCBはあまりおすすめできないかもしれませんね。
アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス)
売り上げシェア世界4位に輝いているのが、アメリカ発祥の国際ブランドとして幅広く知られているアメリカン・エキスプレス・カードです。
アメリカン・エキスプレス・カードには、特徴的な人物像が描かれていますよね。
この人物は、古代ローマ軍の百人隊長「センチュリオン」です。
「信頼」や「尊敬」といった意味を込めて、アメリカン・エキスプレス・カードには、このセンチュリオンが描かれています。
ちなみに、アメリカン・エキスプレス・カードは、ステータスの高いカードとして知られています。
加盟店の数よりも、ステータス性から選ぶ人も多いのではないでしょうか。
以前まで、日本国内でアメリカン・エキスプレス・カードは使いにくいといわれてきました。
しかし現在では、JCBと提携を結んだことによって、かなり使いやすくなったんですね。日本でのシェア数は、徐々に拡大しています!
ダイナース
ダイナースクラブは、世界売り上げシェア数が1%ほどになります。
これだけ少ないシェア数で、なぜ世界の5大国際ブランドに選ばれているのか、不思議に感じる方もいますよね。
理由はただ1つです!
アメリカン・エキスプレス・カードと同じく、ステータス性が非常に高いから!!
以前まで、ダイナースを所持できるのは医師や弁護士といった収入の多い職業についている人でした。
しかし現在では、年齢が27歳以上で、年収が500万円以上であれば、審査に通るといわれています。
これなら、一般的な職業についている人でも十分に所持することができますよね。
ただし、国内での加盟店はVISAやJCBの方が圧倒的に多く、カード年会費も高いのが特徴的です。
これを考えると、ステータスの高さを証明する以外に、所持する理由があまり見当たらないかもしれません。
「他の人と違う国際ブランドを持ちたい」「年会費を払ってもステータスにこだわりたい」
こんな方には、おすすめですね。
海外に行く方はブランド選びが重要
海外旅行でクレジットカードを有効活用したいのであれば、国際ブランド選びが非常に重要となります!
そこでここからは、海外旅行を重視した国際ブランドの選び方や注意点についてわかりやすく解説していきますね。
海外に行くとjcb・アメックスは使えないことが多い
海外旅行に行った際には、日本の企業から発行されているJCB。
さらに、JCBと提携しているアメリカン・エキスプレス・カードは、使えない可能性が高まります。
日本国内では加盟店が多くても、世界的にみると加盟店が少なくなってしまうからなんですね。
もちろん、日本人がよく訪れる観光地では使えるケースも多いでしょう。
しかし、中心部を離れた場所や、海外旅行先としてメジャーではない国に訪れた際には、使用できない可能性が非常に高いんです。
これを踏まえると、海外旅行を考えて国際ブランドを選ぶのなら、JCBとアメリカン・エキスプレス・カードは、外したほうがよさそうですね。
海外に行くならVISAとマスターカードがおすすめ
旅行や出張等を含め、海外に行く可能性が高いのであれば、国際ブランドはVISAもしくはMasterCardを選ぶと良いでしょう。
理由はやはり、世界でのシェア数が多いからです。
使える国が多いのはもちろん、加盟店も数多く存在するため、カード決済が可能なお店ならどこに行っても困りません!
ただし、日本人から人気の高いハワイを海外旅行先として選ぶのであれば、JCBも悪くはありません。
ハワイ以外のアメリカやヨーロッパ。
東南アジア方面に海外旅行にいかれるのであれば、間違いなくVISAやMasterCardの方が便利です。
海外に行く際の理想的な組み合わせ
海外旅行に訪れる際には、複数枚クレジットカードを所持するのが理想的です。
なぜなら、予期せぬトラブルにより使用できなくなったり、うっかり紛失してしまったりする可能性も少なくないから!
さらに、お店によっては所持しているクレジットカードの国際ブランドが利用不可の場合もあるため、3枚程度は所持しておくと便利なんですね。
それでは、複数枚所持する場合の国際ブランドの選び方をご紹介していきます。
1枚目のメインカードにVISA
1枚目のメインカードは、国際ブランドにVISAを選びましょう。
理由は、上記でも何度かご紹介しているように、加盟店の数が非常に多いからです。
なんと、クレジットカードが使えるお店の99%がVISAを使用できるんですよ。
多くの国や地域で便利に利用できるVISAを所持していれば、カード決済ができなくて困る心配もありません!
さらに、国際ブランドをVISAにすることで、海外キャッシュサービスも便利になります。
海外キャッシュサービスは、海外のATMを使って現地の通過を引き出すことを指します。
「海外キャッシング」ともいわれていますが、この方法を使うと混み合う両替所にわざわざ並ぶ必要がないんですね。
必要な時に必要な分を引き出すことができますし、空港の両替所等と比較するとレートが良くなる可能性も高まります。
VISAなら世界各地の海外ATMに対応しているため、現地の通過を引き出すのにも便利です!
2枚目のサブカードにマスターカード
VISAに続き、海外旅行で使いやすいのがMasterCardです。
世界各国に加盟店を多く持つため、MasterCardがあれば幅広い地域でカード決済ができます。
また、ヨーロッパの一部の地域でVISAが使いにくいなんて情報もありますが、MasterCardはヨーロッパでも幅広く使えるのが特徴的なんですよ!
2枚目のサブカードにMasterCardを選んでおけば、1枚目のメインカードが使えなくなったとしても安心ですね。
3枚目にjcbかアメックス
3枚目に選ぶ国際ブランドは、日本国内で便利に使えるJCBかアメリカン・エキスプレス・カードがおすすめです。
先ほどもご説明したように、JCBは世界60ヶ所で日本人観光客をサポートする「JCBプラザ」といったサービスを行っています。
現地の言葉が話せなくてもレストラン予約ができますし、ハワイであればトロリーに乗り放題といったサービスも行われていました。
さらにアメリカン・エキスプレス・カードも、海外旅行先で日本人が困らないような日本語サポートサービスがあります。
買い物で利用する目的よりも、このようなサービスを活用する目的で所持する人が、多いかもしれませんね!
複数のブランドを持っておくと安心
クレジットカードを複数枚所持し、さらに複数の国際ブランドを持つことによって、慣れない海外旅行先でも安心感がアップします!
また、同じ銘柄のクレジットカードであっても、国際ブランドを分けることにより複数枚発行できる可能性があるため、ぜひ便利に活用してみてください。
海外に行くなら海外旅行保険も考慮してカード選びをしよう
海外旅行がきっかけでクレジットカードを選ぶのであれば、海外旅行保険も考慮してカード選びを行いましょう。
海外旅行では、どんなトラブルに巻き込まれるかわかりません。
普段は元気な方であっても、慣れない旅行で急に体調を崩す可能性があります。
さらに、予期せぬ事故に巻き込まれるケースもあるんです。
有料の海外旅行保険に加入するといった手段もありますが、これだと保険料が発生してしまいますよね。
しかし、クレジットカードに付帯している海外旅行保険であれば、保険料を一切払わずに保険を適用させることができるんです。
特に注目して欲しいのは、病気や怪我による治療費用の項目になります。
治療費用の上限額は、高ければ高いほど安心感が高まります。
ただし、1枚のカードで上限額を高くしようとすると、高額な年会費が発生してしまう可能性があるんですね。
このデメリットを解消するためにも、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚所持することで、合算して利用することが可能です。
海外旅行前にクレジットカードを発行する際には、
・買い物にはVISAまたはMasterCardが便利
・国際ブランドを分けて複数枚所持すると安心
・海外旅行保険も視野に入れ
この上記3つのポイントを参考にしてみてくださいね!
海外旅行に行く方で、海外旅行保険に加入していない人は多いです。
しかし、これって正直やばいです。こっちがひやひやしてしまうくらい、危ないです!
たとえば、アメリカで手術すると盲腸で300万円とかの費用になります。海外旅行保険加入していないと、これが自腹です。
ヤバいですよね。破産してしまいます。
そこで、海外旅行保険に加入しましょう。とはいっても、海外旅行保険付きのクレジットカードを発行すればオッケーです!
おすすめのカードは、エポスカードです。
うれしいことに、自動付帯なのでエポスカードを持っているだけで、海外保険が適用されます!
年会費無料で海外旅行保険に加入できるので、持っていなければ損ですよね。