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【世界複合遺産】聖なる秘境メテオラとはどんなところ?行き方や見どころはこれだ!

メテオラ アイキャッチ

ユネスコ世界遺産の1つに「メテオラ」といわれるものがあるのはご存知ですか?

メテオラとはギリシャにある修道院群のことをいい、その文化や建てられた地形から世界複合遺産に認定されている建物です。

その建てられた場所はなんと、そそり立つ絶壁の上にあり、まるで侵入を拒んでいるかのような場所にあります。

しかし、んなメテオラでも現在は多くの方が訪れる観光地で、絶景が見れるスポットとしても有名な場所でもあります。

ここでは、世界遺産にも登録されているメテオラについて紹介していきます。この記事を読むと「メテオラに行ってみたい!」となるので注意してくださいね!(笑)

メテオラってどんなとこ??

メテオラ どんなとこ?

先ほどもお伝えしたように、メテオラとはギリシャにある世界複合遺産に指定されている場所です。

世界遺産とは世界で選ばれる自然遺産か文化遺産のいずれかを指しますが、世界複合遺産は自然遺産と文化遺産の両方に指定されています。

ちなみに、世界遺産が世界では約1,000件の登録があるのに対し、世界複合遺産はわずかに35件しかありません。

それだけメテオラは希少な場所ということですね。

今回は、ギリシャ唯一の世界複合遺産であるメテオラについて、その起源から現代の観光地となるまでを徹底調査してお伝えします。

メテオラの歴史を知りたい!

メテオラとは、標高30~600mもある断崖絶壁の頂上に建てられた修道院群の集まりの総称のことをいいます。

また、ギリシャ語では「メテオロス」と言われており「空中に浮かぶ」を意味する言葉が起源だそうです。

反り立つ岩山のてっぺんにそびえる建物は、まさに空中に浮かぶ幻想の物体を見ているようですよ。

それでは以下に、メテオラの地形ができた頃からさかのぼってその歴史をお伝えしていきます。

メテオラは修行場だった?

メテオラが建てられている岩山は、約6000万年前に海底の砂岩が隆起した後、浸食されて現在のような不可思議で奇妙な形になったといわれています。

その後、9世紀ごろに入りギリシャの修道士たちが瞑想や祈りをするために、俗世から離れた場所を選んで修行場としていたのがはじまりだといわれています。

そのころは、現在の修道士群とはことなり、単独で修業を行っていたそうです。

その後、月日は流れて14世紀になると、テッサリア地方の修道士が共同体を結成します。その中の修道士のひとり、アサナシオスが「大メテオロン修道院」を創立し、それをきっかけに次から次へと他の修道院が建設されることとなりました。

しかし、600mの絶壁に囲まれた頂きに、いったいどうやって修道院を建てることができたのかは、記録にも残っておらずそれは不明のままです。

そして、修道院は最終的に24戸も建てられましたが、現在旅行者が訪れることができるのは6か所だけになっています。

修道院群アトス山との違いってなに?

アトス山

メテオラに一見似ていて、こちらも世界遺産に登録されているアトス山という修道院群があります。外観からは明確な差はわかりにくいですが、一番の違いは修道士たちの生活様式にありそうです。

メテオラは神聖な瞑想と祈りの場所でありながら、見学者も受け入れており、建物の中には修道女のための施設などもあります。食道、貯蔵庫、図書室もあり、開放的で豊かな様子が見られますね。

一方アトス山の修道院は厳しい生活を常としており、完全女人禁制や観光客の制限もあります。同じ修道院でありながらメテオラとはだいぶ印象が違います。

このことから、メテオラに行く修道士たちは自由を求め、アトス山に行く修道士たちは世俗を離れた厳しい活動を求めていたことがわかりますね。

現在活動しているメテオラ修道院ってあるの?

先ほどもお伝えしたように、メテオラ修道院は24戸も建てられたとても大きな修道院群です。

しかし、現在活動しているメテオラ修道院は6カ所しかありません。ただ、そのどれもが見学可能で、そこを訪れる旅行者や観光客は後を絶ちません。

ここでは、現在も活動している6つの修道院について紹介していきます。

メガロ・メテオロン修道院

メガロメテロン修道院

メガロ・メテオロン修道院はメテオラ修道院群の中で最も大きく、1541年に最初に建てられたものです。

その歴史は最も古く、「大メテオロン修道院」や「メタモルフォシス(救世主の変容)」とも呼ばれています。

メガロ・メテオロン修道院の中には、聖母、キリスト、聖人等のイコンと呼ばれる画像が多数飾られていて、きらびやかさ、美しさ、荘厳さのすべてを感じることができるでしょう。

また、旧食堂は現在博物館となっており、さまざまな聖遺物を見ることができます。

修道院入口までは146段の階段があり、その階段を登り切ったもののみがメガロ・メテオロン修道院にたどり着け、そこからは街を一望できる眺望を得られます。

メガロ・メテオロン修道院は標高約400mの岩山の頂きに他っていますが、20世紀より前にはロープで吊られたカゴに乗って行き来していたというから驚きですね。

ヴァルラーム修道院

ヴァルラーム修道院

ヴァルラーム修道院はメガロ・メテオロン修道院の隣にあり、1541年に「ヴァルラーム」が建てたのでその名が付けられました。

薄いピンク色の壁が印象的でかわいらしく、小さなお城のようにも見えますね。

また、ヴァルラーム修道院の内部には、16世紀のフランゴス・カテラノスによって描かれたといわれている美しい壁画がありとても有名な壁画です。

メガロ・メテオロン修道院が観光者のための整備が整っているのに対し、ヴァルラーム修道院は当時のままに近い姿を残しています。

アギオス・ニコラオス修道院

アギオス・ニコラオス聖道院

他の修道院から若干離れたところにあるのがアギオス・ニコラオス修道院です。ここは、14世紀に「聖ディオニシス」によって建てられました。

内部には多くのイコンが展示されており、ここでしか見ることができない金銀の財宝ともいえる多くの装飾品には目を奪われることでしょう。

また、ギリシャのクレタ出身のセオファニスによる壁画も数多く残されていて、世界的に有名な「最後の審判」も見ることができます。

他の修道院よりは比較的小さめな建物ですが、シンプルな造りに鐘楼があり、見る人を引き込む魅力がありますよ。

ルサヌー修道院

ルサーヌ修道院

ルサヌー修道院は、16世紀に他の修道院とは孤立した場所に建てられました。

1930年代に橋が作られてから行き来がしやすくなりが、現在は修道女のための施設として使われています。

アギア・トリアダ修道院

アギア・トリアダ修道院

アギア・トリアダ修道院は15世紀に建てられた、メテオラの中でも絶景といわれる岩山にある修道院です。

四方はまさしく断崖絶壁で、そこへ向かうには140段もの階段が待っています。1925年にその階段が作られるまでは、縄ばしごや滑車を巻き上げて行き来していた場所です。

その写真を何度見ても、なぜこの奇怪で奇妙な場所に建造物が建てられたのかは謎ですね。

アギオス・ステファノス修道院

アギオス・ステファノス修道院

アギオス・ステファノス修道院は、12世紀に修道士たちの住処となっていた場所に14世紀に建てられた修道院です。

その後18世紀末には改築が行われ、女性のための修道院となったそうです。そのため、別名「聖ステファノス尼僧院」とも呼ばれます。

アギオス・ステファノス修道院はメテオラ内で唯一、橋が整備されているために階段を使わなくても行ける場所にあります。

そのため、比較的簡単に行くことができるので、体力に自信が無い人はアギオス・ステファノス修道院の見学が一番良いかもしれませんね。

修道院内には草花たちできれいに造られたガーデンがあり、尼僧院だと実感できるでしょう。

そこからは、ピンドス山脈やカランバカの街を一望できる絶景も見ることができますよ!

メテオラ修道院はどこにある?

ギリシャに存在する世界遺産の中では、その圧倒的な絶景のすばらしさを誇っているのがメテオラです。

今では、「その絶景を1度は見たい!」といったかたも増えており、観光客に有名な絶景スポットでもあります。

そこでここでは、そんな絶景スポットであるメテオラの行き方について解説していきます。

メテオラ修道院の行き方

日本からアテネ空港へ向かう

日本からメテオラ修道院へ行くには、まずは成田空港から飛行機でギリシャのアテネへ向かいましょう。

日本からアテネ国際空港までの直行便はないので、ヨーロッパか中東での乗り継ぎ便を利用することとなります。

メテオラ 行き方直線距離では15時間半ですが、乗り換えを考慮すると所要時間は16時間以上だと思っておくとよいでしょう。

アテネ空港からカランバカへ向かう

その次は、アテネからメテオラがあるカランバカという町へ向かいましょう。

生き方はバス・鉄道・レンタカーの3種類がありますが、料金、手間を考えても鉄道が最も安くて楽ですね。

アテネからカランバカへ向かう列車には、直行便と乗り換え便があり、直行便の方が安く行くことができます。

ただ直行便は1日に1本しか運行されておらず、予約は必須になるので注意してください。

移動時間は最短でも5時間半ほどかかり、運賃は時間帯や座席によって往復28~60ユーロ(3,500~7,500円)かかります。

カランバカからメテオラへ向かう

カランバカの街に着いてからメテオラまで向かうには、巡回しているバスやタクシーを利用するのが便利です。

カランバカからメテオラまでは、車で10分も程度で行くことができます。また、途中からは徒歩になるので、歩きやすい靴で行くようにしましょう。

ツアーで行く場合

日本からのパックツアーで行く場合は、ツアー会社にもよりますが、ギリシャ8日間で25~30万円(ツアー代金のみ)の料金がかかります。

この料金以外にも、燃料代が別途かかる恐れがあるので注意しましょう。

また、個人旅行で考えた場合、選ぶホテル等や旅自体のグレードにもよりますが、ギリシャ周辺を巡るとなると30~50万円くらいを想定するとよいでしょう。

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おすすめシーズンはいつ?

メテオラを訪れるベストシーズンは、春から秋にかけての4~10月が最もおすすめです。

メテオラは基本的に年中観光することは可能ですが、11~3月にかけての冬の時期には雪が降ることもあります。

そのため、階段がある修道院を上るには、足場も悪くベストシーズンとは言えません。もし、メテオラに行く際は春から秋にかけての4~10月に行くようにしてください。

メテオラに来た際は、エーゲ海で海水浴をするのもおすすめです。そのため、海水浴を楽しむのであれば、7~8月にかけての海水浴シーズンに来ることがおすすめです。

メテオラでの楽しみかた!

メテオラを訪れたらぜひ見ていただきたいのが、修道院内に数多く展示されているイコンやメテオラから見ることができる絶景ですよ。

これは、メテオラ修道院でしか楽しむことができないものなので、メテオラに訪れた際はぜひ見てくださいね!

メテオラのイコン

メテオラ イコン

イコンとは、キリスト、聖人、聖母等の聖画像で、板絵のようなものから、写本挿絵、モザイク画等もあります。

イコンとは本来、祈りをささげる聖なるものです。

ただ、イコンそのものに祈りをささげ信仰するのではなく、イコンに描かれている原像に信仰が向けられています。

正教会では「遠距離恋愛中の愛する人の写真」のように解説されていますよ。

イコンは修道院内の壁を埋め尽くすように飾られていて、そのきらびやかさと荘厳さで見る人を圧倒しています。

メテオラを訪れた際にはじっくりと堪能したい見どころの1つです。

メテオラから見る絶景を楽しもう

メテオラ 風景

メテオラは世界複合遺産に登録されているのももちろんすごいことですし、何よりもその神秘的な絶景が一番の見どころですね。

メテオラが建っている岩山の頂上も「天空に浮かぶ修道院」としての光景がすばらしいことは言うまでもありません。

そしてさらに、メテオラから見る周囲の風景も蒼々たるものです。

映画やアニメ等に出てくるような1シーンが本当にこの地球に存在したのだということを心から実感できるでしょう。

その空間は実際にこの地を訪れた人にしかわからないかもしれません。

メテオラ修道院での注意点

せっかく観光にきたのであれば、楽しい観光をしたいものですよね。そのためには、次のことに注意するようにしてください。

メテオラに行く際の注意点
  • 歩きやすい靴で行こう
  • 服装に気をつけよう
  • 禁止事項はしっかり守ろう

これらのことに注意しなければ、楽しい観光も楽しくなくなってしまう恐れがあります。しっかりと注意事項を守るようにし、楽しい旅行を心掛けましょう。

歩きやすい靴で行こう

まずメテオラに観光に行く際は、歩きやすい靴で行くようにしてください。

メテオラには坂道や長い急階段がいたるところにあります。そのため、サンダルなどではなく、履き慣れたスニーカーで行くのが必須でしょう。

また、体力に自信が無い人はリタイヤしてしまうほどの急な階段などもありますから、靴は新調したものよりも慣れているスニーカーやトレッキングシューズをおすすめです。

服装に気をつけよう

次に、メテオラに行く際の服装には気を付けるようにしてください。

メテオラは多くの観光客も訪れますが、あくまで修道院という聖なる場所です。見学可能ではありますが、肌の露出が多い服装などでは入場できない場合があります。

また、「ズボン姿の女性は入場できない」といった規則があるので、メテオラに行く際は注意しましょう。

男性は長そでに長ズボン、女性は長そでにロングスカートがルールです。ズボンの女性は大判のストールを巻くか、修道院の入り口でスカートを借りて上からはく必要があります。

本来は修道士や修道女が聖なる祈りをささげる場所であることを忘れないでください。

禁止事項はしっかり守ろう

最後の注意事項が禁止事項やルールはしっかり守るということです。

何度もいいますが、メテオラは修道院という聖なる場所です。そのため、修道院の内部は基本的にビデオの撮影は禁止となっています。

また、場所によっては写真撮影もできない場所があるので、しっかりと確認するようにしてください。

まとめ

今回は、奇岩にある聖なる世界複合遺産「メテオラ」について紹介してきました。

日本からは、とても遠い場所にある世界遺産ですが、これまでの説明をみて行きたくなった方もいるのではないでしょうか。

日本からメテオラまでは、約21時間もかかってしまいますが、そのくらいの時間をかけてでも行く価値のある場所と言えます!

実際の秘境「メテオラ」を目の当たりにすれば、旅の疲れもすべて吹っ飛んでしまうでしょう。

写真で見た光景がさらに目の前に迫ってきて、おそらく言葉では言い表せられない驚きと感動に包まれることは間違いありません。

「宙に浮かぶ」という意味のギリシャ語「メテオロス」が名前の由来とされる「メテオラ」です。ぜひその神秘を味わう旅に出てみませんか?

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