「地球一周100目万円」と言ったものをネットやチラシで見たことがある人も多いのではないでしょうか?
この旅行こそ、今回説明していく「ピースボート」を使った船旅です。
ただ「本当に100万円で世界1周できるの?」「本当に大丈夫?」といった疑問や不安などを抱く人も多いはずです。
そこで今回は、世界1周船旅行「ピースボート」に関して魅力や噂まで解き明かしていこうと思います。
ピースボートとは一体なに?
ピースボートとは、1983年に国際交流のためを目的として設立された日本のNGO(非政府組織)のことです。
また、その団体が主催する旅行の名称自体も「ピースボート」といいます。
当初ピースボートは、船でアジアを巡ることで各国の人々と交流し互いの理解を深めるという趣旨でした。
しかし1990年以降は、世界の各地をめぐる「船での地球一周」に規模が拡大しています。
ただ、ピースボートが一般的な観光旅行と違うところは、やはり「国際交流」がテーマとして掲げられていることです。
渡航先は楽しい観光地ばかりが選ばれるばかりではなく、政治外交問題を意識して決められることもあります。
さらにピースボートは核兵器廃絶国際キャンペーンの運営グループのひとつでもあり、活動の成果を踏まえた上で国連に提言・報告を行うこともできる国際NGO団体です。
ここまで聞くと、常に船上で国際会議のようなことばかりをしているような印象を持つかもしれませんが、決してそんなことはありません。
ピースボートの船旅に参加する人たちは、国際交流をしながら世界の旅を楽しみたいという人がほとんどです。
「一般的なツアーでは得られない楽しい貴重な体験ができた!」というのが、多くの参加者の実際の感想ですよ。
ピースボートのクルーズは平均すると年2回以上行われており、1983年に始まって以降、2018年には第100回を迎えるまでになっています。
ピースボートの旅行にかかる料金はいくら?
ピースボートの旅行ツアーは、中には短期のものもありますが基本は100日間で世界一周です。
そして近年のツアー料金は、最も低価格で120~130万円程度、最もグレードが高いと400万円ほどです。
また時期によっては若者向けに最低99万円という料金設定がある場合もあります。
ちなみに世界一周の船旅で有名な「飛鳥Ⅱ」では最低価格は400万円、「日本丸」では約300万円です。
いかに、ピースボートが破格の安さであるかがわかりますね。
ツアー料金以外にかかるお金ってあるの?
「ピースボートは、ツアー料金さえ払えばもうお金はかからないの?」と思った人もいるはずです。
しかし、ピースボードは、ツアー料金を払えばこれ以上お金がかからないわけではありません。あくまでも、ツアー料金とは船代のだけのため旅行中の生活費が別途必要になります。
たとえば、どのようなものにお金がかかるかと言うと、主に次のものがあります。
- ビザ取得代金:約35,000~40,000円
- ポートチャージ(船を港につける際にかかるお金) 約35,000~40,000円
- チップ代 100日で約50,000円
- バーやレストランでのドリンク代(食事代はツアーに含まれています)
- ツアー代金(各国での遊び代)
- 寄港地での観光代や買い物代
- その他生活費
その他、ピースボートツアーに行く前にかかる料金には以下のものがあります。
- パスポート
- 予防接種
- 海外旅行保険
- スーツケース購入
ピースボートツアーに含まれている料金は、船代と船内にある無料レストランでの食事のみです。
そのほか、各国でのツアー代金などは含まれていないので注意してください。
ツアー料金以外にも、生活代やお土産代なども含めて、おおよそ50~100万円程度は準備しておくと良いでしょう。
ピースボートクルージングの魅力!
ピースボートの船旅には、一般的なツアーでは体験できないさまざまな魅力があります。ピースボートだからこその出会いと感動がそこにはあるのです。
船の中で過ごす充実した時間
ピースボートは、必ずしも観光地のみを巡る旅ではありませんが、それでも100日間かけて世界の約20カ国を訪れます。
当然その中には素敵な国や街、そして世界遺産がある地域もあります。初めて行った国でも、「こんなに良い国なんだ!」と発見があるかもしれませんね。
船上からは海を眺めながらリラックスしたり、何も考えず波に揺られたりしているだけで、充実した時間を過ごせます。
また、リーズナブルな料金で船室タイプも希望に合わせて選べ、船内は日本語対応ですので安心して旅を楽しめますよ。
ピースボートが1983年にスタートして以来、6万人以上の人々が参加しているのは、この船旅の満足度が圧倒的に高いからです。
幅広い年代層の方とふれあえる
ピースボートの旅には、実に幅広い年代層の方々が参加します。
10~20代の学生はもちろん、30~40代の方々まで参加しています。また、なんと言っても驚きなのが、定員の7割以上が50~70代にかけてのシニア世代が占めることです。
シニア世代の方の中には夫婦や友人同士の参加する方や、ひとりで参加する方もいるくらいですからびっくりですよね。
船内でたくさんの人とふれあえるため、ひとりで参加しても全く寂しくないと言うことですね!
もっと言えば、新しい友人ができ、より新鮮で楽しい旅を体験きるのではないでしょうか。
バラエーション豊富な船内イベントや企画
100日間のクルーズをより楽しくしてくれるのが、バリエーション豊かな船内イベントや企画の数々です。
さまざまな方面の専門家によるワークショップ、カルチャースクール、エンターテイメントイベント、船上語学教室、そしてクルーズ参加者の自主企画など、日々催しが満載です。
クルージングの時期によっては、船内でクリスマスパーティーやハロウィンパーティ、夏祭り、運動会まで船内で開催されます。
また、ファッションショーや民族ダンス、エンターテイメントショーなども開催されるので、飽きずに楽しむことができますよ!
船内イベントに参加するのは自由ですが、せっかくピースボートに乗船しているのなら、多くのイベントに積極的に参加するのがおすすめです。
イベントに参加すれば、新しい発見や出会いも見つかりますよ。恥ずかしがらず、まずは思い切って参加してくださいね!
旅先で行われるオプショナルツアー
ピースボートに乗船した際は、各国でツアーに参加してみてはいかがでしょう。
ピースボートは一度の旅で約20カ国の港を訪れ、その先々には雄大な自然や人々を惹きつけ魅了する世界遺産に出会えるオプショナルツアーがあります。
現地の人たちや世界遺産、またはその土地の文化にふれられる体験ができるのも、ピースボートの船旅の魅力です。
ピースボードにしかないオプショナルツアーもあるので、参加しないわけにはいきませんね!
寄港地での行動は基本的に自由ですが、行きたい場所や見たいもの、体験したいことがあればぜひツアーに参加しましょう。
オプショナルツアーに申し込むには有料となります。あなたにあった予算や希望に合わせて、ムリなく参加するようにしてください!
ピースボートにまつわる悪い評判は本当?
人気のあるピースボートの船旅ですが、最近では次のような悪い噂がたつようにまでなってしまっています・・・。
- 宗教などに勧誘されることがある…
- スタッフのサービスレベルが低い…
- 船自体が老朽化しているため設備も古い…
- 旅中の船内はやることがなくとにかく暇…
- 船内の食事が美味しくない…
- 船内が不衛生…
このような噂が広まり、ネットで検索すると「ネガティブな情報」を見かけることが多くなっています。
しかし、実際にこのような噂は本当なのでしょうか? そこでこの項では、これらの噂の真実に迫っていきます。
宗教などに勧誘されることがある…
ネット上で「ピースボートの船内では宗教などに勧誘されることがある・・・」との記述を目にすることがあるかもしれません。
ただ、よくよくその記事を読むとピースボートも旅には参加したことがない人が書いたものであることが即わかります。
目的はわかりませんが、何らかの意図があって悪評を流しているのでしょう。
また1,000人の人がいれば、宗教関連の人がいてもおかしくはありません。仮に勧誘のようなことがあれば、率直に断れば良いのです!
むしろ、実際にピースボートに乗った方のブログ等には「クルーズがとても楽しかった!」「クルーズ感動した!」というものがほとんどです。
ピースボートでは、歴史問題、核問題、憲法9条、慰安婦等の言葉が講座で出ることがありますが、それは宗教や洗脳ではなく国際的に考えなくてはいけないテーマとなっています。
ピースボート自体がある特定の政党や宗教を支持していて、それを参加者に勧めるようなことはまったくないので安心してください!
スタッフのサービスレベルが低い…
ピースボートのスタッフは、ひとつの会社で統一している訳ではありません。
乗船までを担当する旅行会社、乗船してから日々顔を合わせるピースボートのスタッフ、そして別途船会社のクルー等々がそれぞれ関わっています。
また、ボランティアスタッフも存在し、ピースボートで何年も働いている人もいれば、はじめてボランティアで乗船したという人もいるのが事実です。
そのため、接客サービスを徹底して学んでいるわけではありませんから、一般的にいう「質の高いサービス」を要求できないかもしれません。
ただ、クルーズ参加者からは「スタッフの皆は一生懸命で好印象であった」との声が多く寄せられています。
ピースボートの旅の趣旨は、ただゆったり観光を楽しむことではありません。
一般のツアーとは違う、スタッフとの交流も視点を変えて楽しんでみることをおすすめします。
スタッフだけに頼らず、定員のみんなが助け合って作り上げるのがピースボートツアーです。スタッフの人でも困っていたなら、積極的に手を貸してあげましょう!
船自体が老朽化しているため設備も古い…
ピースボートの船自体は、30年以上経過している船もあります。
そのため、当然豪華客船のようにピカピカの最新設備ではありません。ただ、100日間を不自由なく過ごすには十分な設備だといえるでしょう。
確かに船自体は古いので、雨漏りやトイレの詰まり等の話は若干耳にします・・・。しかし、それが大きなクレームになっているという評判はありません。
むしろ、海外では当たり前です! 「多少はそういうこともあり得る」くらいに思っておくのが良いのでしょう!
ピースボートに乗船する方は、最新の船ではないことは理解して旅に参加している方がほとんどですので、「設備面で大きな不満を抱いた」という声はほぼありませんよ。
些細なことで怒っていても、せっかくのツアーを楽しむことはできません。ある程度の支障はあることを想定しておくようにしましょう!
旅中の船内はやることがなくとにかく暇…
ピースボートのクルーズ中は、やることがなく暇だということは決してありません。
先にもお伝えしましたが、船内では毎日、朝から晩まで常に何かしらの企画、講座、プログラム等が実施されているので、暇を作る方が難しいかもしれません。
ヨガ教室や社交ダンス、工作教室、英会話教室、著名人・有名人・芸能人のトークショー等の他、ジム、ジャグジー、プールが無料で使い放題です。
また、有料ですがサウナ、マッサージ、美容院もあります。100日間ですべて体験するという方が無理でしょう。
また、これらの豊富なプログラムがある上で、あえて何もせずにただ海を眺めてゆったりするという究極の贅沢をするという選択もあります。
「暇」ではなく「自由」に過ごせる時間がたっぷり用意されてるわけです。
船内の食事が美味しくない…
ピースボートでは100日間のクルーズの間、朝食とモーニングコーヒー、昼食とアフタヌーンティー、そして夕食が乗船料金に含まれています。
そして食事のランクは、一般的なレストランと同じくらいです・・・。
そもそも乗船の料金自体が安いですから、高級レストラン並みの料理が毎日振る舞われるわけではありません。
美味しい・美味しくないは個人差もありますが、あまり過度な期待はしない方が良いでしょう。
ただ、旅の間に数回あるというフォーマルディナーのコースは、なかなか美味しいとの評判です。
ピースボートのシェフは日本人なので、日本人向けの味付けになっています。船内には3つのレストランがあり、朝食はビュッフェ、昼と夜はメニュー食です。
各レストランのメニューはそれぞれ違いますから、100日間でも食事はいろいろと楽しめるでしょう。
船内が不衛生…
ピースボートは最新の船ではありませんが、船内は掃除が行き届いています。各部屋も毎日ハウスキーパーの方が掃除してくれますから、日々清潔に保たれおりピカピカです!
しかし、約1,000人の人たちが100日間同じ船で過ごしているわけですから、どこもかしこもピカピカに磨かれているということはないでしょう。
ただ、ネット上でも、ピースボートに乗船した人で甲板や船内各部屋の清掃に悪い評価を示しているという情報はあまり見たことはありませんね。
ピースボートに『ただ』で乗る裏ワザ!
「ピースボートの地球1周の旅は無料で参加する」と言われても多くの方は「そんなことはできるはずはない!」と思いますよね。
しかし、ある方法を使うだけでピースボートに「ただ」で乗ることができちゃうんです! ここでは、そんな裏技を紹介していきます。
ピースボートボランティアとして乗る
ピースボートでに「ただ」で乗る方法は、ボランティア活動に参加するだけです。
ピースボートは日々、ボランティアスタッフを募集しており、ボランティアに活動に応じて船賃の割引を受けることができます。
最大全額の割引もあるため、ボランティア活動を行うと、実質ただで地球1周の船旅ができちゃうってわけです。
以下に、どのようなボランティア活動があるのかを紹介します。
通訳
語学力を要していれば、船内や寄港地で通訳としてボランティアで乗船できます。
国が違う参加者同士、参加者と旅先の現地の人たち、または参加者と世界各地からのゲストをつなぐことが通訳の役割です。
ピースボート事務局のインターン生
ピースボートでは、国際理解を深めるためのさまざまなプロジェクトや、国際交流のための企画準備等にインターン生の募集を行っています。
現在もピースボート事務局は、日本・アメリカ・韓国・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・コロンビア等の国々からのメンバーで運営しており、そこにはインターン生も含まれています。
船内のカルチャースクール講師
ピースボートクルーズ中には、参加者のためにカルチャースクールを開催するために、その講師を募集しています。
スクールの内容は多岐にわたっているので、複数の講師が必要となります。
自身が持つスキルを生かし、なおかつ地球一周の船旅に出たいという方にはおすすめですね。
広告を貼る
ピースボートのボランティアをしたいのだけれど、通訳もできないし、船上であまり働きたくはないといった方のために別の方法があります。
それは、ピースボートの広告(ポスター)を貼る宣伝活動です。
こちらのボランティア活動は、ポスターを貼った枚数に応じてポイントが加算され、貯まったポイントに応じて船賃から割引されるようになっています。
もちろん、こちらのボランティア活動でも全額割引を行うことができます。
ボランティア活動を行った人の中には、3ヵ月で船賃を無料にできるまでのポイントを貯めた人もいるくらいです。
ただ、注意しなければいけないことが1つあります。
広告貼りのボランティア活動では、30歳未満の方しか最大0円になるまでのポイントを貯めることができないと言うことです。
30歳以上の方がいくらポスター貼りの宣伝活動を頑張っても、船賃をただにすることはできないので注意しましょう!
ピースボートのボランティア活動について詳しく知りたい人は、ピースボート公式HPを確認してください!
もっと詳しく知りたいかたは説明会に参加しよう!
ピースボートについてもっと詳しく知りたいと思ったら、全国各地で行われている説明会に参加しましょう。
説明会は北海道から沖縄までの全国規模で毎月ありますから、比較的近くの地域で参加しやすい説明会を見つけやすいと思われます。
ピースボートの説明会の内容は・・・
【説明会の内容】
- どんな人たちが参加しているのか
- 船内生活とはどういうものか
- 船内設備とサービスについて
- クルーズの航路や見どころ
- 二大運河や世界遺産の映像紹介
- 過去の参加者の声
などを聞くことができ、それぞれ質疑応答も行われます。
ホームページでわかる情報もありますが、説明会に参加すれば、ピースボートの内容がさらに明確に理解できます。
さらに参加者の声を聞けば、よりピースボートクルーズの「実際」を感じとれるでしょう。
説明会の参加には予約が必要ですが、参加費は無料です。ピースボートに少しでも興味があれば、ぜひ説明会に足を運んでみることをおすすめします。
説明会の開催場所や開催日については、ピースボート公式HPを確認してください!
まとめ
今回は、ピースボートの旅の魅力・料金・評判について詳しく紹介しました。
日常ではおそらく出会えないであろう人たちとの出会いができるのは、ピースボートの大きな魅力でしょう。
約1,000人の参加者のうち、6~7割の方がひとりで参加していることからもうなずけます。
さらに料金のリーズナブルさが、世界一周の船旅がより身近にあると感じさせてくれますね。
また、ネットに流れる悪い噂は、ほぼ実態とは違うものであるといえるでしょう。悪い噂が事実であれば、このクルーズが6万人の参加者に達するとは到底思えません。
ピースボートのクルーズには、そこでしか味わえない感動体験が待ち受けています!
ピースボートが何か気になるなら、まずは説明会に参加してみてください。そこでピースボートのことを深く知ることができたら、あなたのクルーズへの期待感はより高まってくるでしょう。
海外旅行に行く方で、海外旅行保険に加入していない人は多いです。
しかし、これって正直やばいです。こっちがひやひやしてしまうくらい、危ないです!
たとえば、アメリカで手術すると盲腸で300万円とかの費用になります。海外旅行保険加入していないと、これが自腹です。
ヤバいですよね。破産してしまいます。
そこで、海外旅行保険に加入しましょう。とはいっても、海外旅行保険付きのクレジットカードを発行すればオッケーです!
おすすめのカードは、エポスカードです。
うれしいことに、自動付帯なのでエポスカードを持っているだけで、海外保険が適用されます!
年会費無料で海外旅行保険に加入できるので、持っていなければ損ですよね。