アメリカでの真夏の9日間、その規模は7万人といわれる巨大イベント「バーニングマン」をあなたは知っていますか?
世界最大の奇祭とも呼ばれるこの集まりに「何か」を感じて参加してしまう人たちと、一方では「まったく意味が理解できない」という人たちがいるのは事実です。
しかし、多くのアーティストやセレブたちとも遭遇したり、現実世界を超えた体験ができたりすることを求めて、その参加チケットは毎年瞬時に売り切れになるくらい人気ですよ。
今回はそんな奇祭と呼ばれるバーニングマンに注目し、その不思議な魅力を可能な限りお伝えしていこうと思います。
バーニングマンとは一体なに?
バーニングマンとは年に1回、約1週間にわたってアメリカの荒野で行われるコミュニティイベントです。
会場は「ブラックロックシティ」とも呼ばれ、広大な荒野にその時かぎりの街を作り上げることからはじまります。
毎年7万人のさまざまな国の方が参加しており、知らない方々と持久自足の生活をして、ふれあいや助け合いなどの、参加者同士の「キズナ」を深めること自体がイベントを楽しむポイントでもあるようです。
また、バーニングマンの最中に開かれるイベントやアートは、運営が主催したり、用意したりしているのではなく、すべて参加者によって造られているものです。
※バーニングマンで開催されるイベント
そのため、バーニングマンでは「No Spectators !」(傍観者であるな)「No Border!」(壁を作るな)が基本のテーマとなっており、楽しむには積極的に参加する必要があります。
はじめは「めんどくさい!」「誰かやってくれ!」と思うかもしれませんが、積極的に自分から参加するようにしましょう!
バーニングマンっていつから始まったの?
バーニングマンの歴史をたどれば、1986年にラリー・ハーベイというこのイベントの主催者が、自身の失恋をきっかけに木製の人形を燃やすという行動からはじまったそうです。
当初はアメリカの西海岸で行われており、主にヒッピーの人たちが参加してたイベントだったようですよ。
ヒッピーについて知りたい方は「ヒッピーってなに?現代にも存在するヒッピーの歴史や文化について学ぼう!」の記事で詳しく解説しています。こちらの記事も、ぜひ一読してくださいね。
しかし、毎年バーニングマンを開催するうち、その面白さからアンダーグラウンド系のアーティストたちの間で話題となり、その規模は徐々に巨大化していくことになります。
ただ、その巨大化により西海岸での開催が法的に難しくなってしまいました。
そのため、現在の開催地である砂漠「ブラックロック」でバーニングマンが開催されることとなりました。
1990年(初回開催からの4年後)には、参加者の数は500人を超えることとなり、そこからの10年間でバーニングマンのスタイルができあがり今日に至っています。
バーニングマンって実際なにをやるの?
「バーニングマンって実際何をやるものなの?」と聞かれると、説明は非常に難しいかも知れません。
それは、バーニングマンではやることは決まっておらず「何をやる」かは、すべて参加者によって決まるからです。
そのため開場では、音楽の演奏、アートの建造物、遊具の体験、食事の提供、大道芸、カウンセリング、瞑想、ヨガ、マッサージなど、参加者がやりたいことを自由行っています。
また、バーニングマンの共通精神は「傍観者であるな(No Specteter)、やりたいことを自らやろう!」です。
バーニングマンでは、やることは決まっていません!何をやるかは参加したあなた次第です。バーニングマンに参加した際は、現代の縛られた生活を抜けだし、やりたいことは自由に行うようにしましょう!
バーニングマンでは持久自足の生活が基本!
バーニングマンに参加した方が全員やることと言えば、「自給自足の生活」です。
開場には、食べ物や飲み物は一切売っておらず、すべて持ってきた食材だけで過ごすことになります。そのため、お金は使い物になりません。
ただ、バーニングマンの精神として「Give&Give」というものもあるため、食べ物を供給している方もいます。
食べ物を頂いた際は、お金を渡すのではなく「ありがとう!」の言葉だけで十分なので、しっかりとお礼をするようにしましょう。
また、誰かが困っていた際は、必ず助けるようにしてください。
バーニングマンは、自給自足もしながらお互いに自然と助け合って1週間を生き抜くイベントです。
普段はなかなかできないであろう「見返りを一切求めないで、人に与え続けることで成り立つ世界」を体験しているともいえるでしょう。
バーイニングマンってどこで開催しているの?
ここれまでの説明を聞いて「バーニングマンってどこでやっているの?」と思った方も多いのではないでしょうか。
バーニングマンが開催されているのは、アメリカのネバダ州北部にある「ブラックロック砂漠」といわれる場所です。
普段は、なにもないただの砂漠となっており、バーニングマンが開催されるときだけ「ブラックロックシティ」と呼ばれる街が誕生します。
それでは、ここまでの行き方について紹介していきます!
行き方を知りたい!
日本からバーニングマンが開催される「ブラックロック砂漠」に向かうには、成田空港から飛行機で「リノ・タホ空港」を目指しましょう。
ただ、成田空港からリノ・タホ空港までは直通便がなく、サンフランシスコ経由になるので注意してください。
また、乗り換えも含めリノ・タホ空港までの時間は約12時間です。
行き方、時間、乗り換え、料金などを調べたいのであれば「skyscanner」がおすすめです。
出発空港と到着空港を入れるだけで、おすすめプランを簡単に調べることができます。飛行機を利用する際は、ぜひこちらを使うようにしてください。
リノ・タホ空港に到着してから、ブラックロック砂漠まではレンタカー(キャンピングカー)で行く方が多く、スムーズに行けば4~5時間程度で到着するでしょう。
ただ、このバーニングマンを目指してアメリカ全土から巨大キャンピングカーも集結してきます。
そのため直前にその大渋滞に巻き込まれると、会場に入るまでに1晩以上もかかることがあるそうです。バーニングマンに遅れず参加するにも、時間にはかなり余裕を持たせていった方が良いですね。
開催日っていつ?
バーニングマンが開催されるのは、毎年8月の終わりから9月にかけての8日間です。
開催日は、その年によって変わるので、参加する場合は「バーニングマンの公式サイト」で開催日を確認するようにしましょう。
https://burningman.org/
バーニングマンに参加する条件ってあるの?
バーニングマンに参加したいけど「どうしたら良いの?」「条件はあるの?」などの疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。
そのため、ここではバーニングマンに参加する条件について紹介していきます。
参加するにはチケットが必要!
結論から言うと、バーニングマンに参加する条件は特にありません。
しかし、バーニングマンにはだれでも参加できるわけではなく、チケットを持っている方のみが参加できるイベントとなっています。
チケットは1月ごろから販売開始され、その価格は400ドル(約45,000円)程度で購入することができます。
バーニングマンに参加したいのであれば、まずはチケットを手に入れることから始めましょう。
バーニングマンに参加する際に注意すること
バーニングマンに参加する際には、次の2つのことに注意するようにしてください。
- チケットの入手が困難
- 10ヶ条を必ず守る
チケットを手に入れるのが困難…
バーニングマンはチケットがあれば、だれでも参加することができるイベントです。しかし、そのチケットを手に入れるのはとても困難と言われています。
バーニングマンのチケットが販売されれば、わずか1時間程度でソールドアウトしてしまい、開催地の近くでは「チケットを買います」といった札をかかげている方で溢れかえるほど人気のイベントです。
また購入するサイトが英語ということもあり、なかなかスムーズに購入にたどり着けない日本人の方も多いとのことです。
チケットを手に入れるには、根気と運が必要になるようですね。
バーニングマンの10原則を守る!
バーニングマンのチケットを手に入れた後も注意することがあります。それが、参加した際に「バーニングマンの10の原則」を守ることです。
- どんな者をも受け入れる精神
- 与えることを喜びとする
- 商業主義から離れる
- 他人を当てにしない
- 自己を表現する
- 隣人と協力する
- 法に従い、ブラックロックの市民として責任を果たす
- 最後には何も残さない
- 積極的に参加する
- 今を全力で生きる
ただ、これは規則や命令といったものではなく、参加するならばこういう意識を持つことの大事さを唱えたものです。
バーニングマンに参加する方の常識と言えるものなので、必ず守るようにしましょう。
バーニングマンで供給されるものってあるの?
バーニングマンの主催者側で準備されるものは、「イベントスペース(居住スペース)」「環境を守るための簡易トイレ」「食料鮮度を保つための氷」だけです。
そのほか、バーニングマン中に必要になるものはすべて自分で持ってくる必要があります。
バーニングマンで必須なものはなに?
バーニングマンに参加する際に何が必要になるのか気になりますよね。バーニングマンに参加する際は、最低でも次のものを持っていくようにしてください。
- チケット
- 8日間に必要な衣・食・住
- バーニングマン中の移動手段
バーニングマンに参加するには、チケットは必須です。チケットがなければ参加することもできないので注意しましょう。
また、何度もお伝えしたように、バーニングマンが開催されている8日間は持久自足の生活になります。
そのため、寝る場所(キャンピングカー、テント)、食べ物や飲み物は全て準備して持ってくるようにしてください。
その他にも、バーニングマンが開催される場所はとても広大なのでバイクや自転車などの移動手段があると、よりバーニングマンを楽しむことができますよ!
バーニングマン中は、途中で抜け出したり、再入場したりするのは自由です。なので、食料や飲み物が無くなれば買いに行くこともできます。ただ、近くの街までは、車で数時間かかるので注意しましょう。
1人で行くのが不安の方はコミュニティを活用しよう!
「バーニングマンに参加したいけれど1人で行くのが不安…」という方はバーニングマンのコミュニティを活用することをおすすめします。
このコミュニティを活用することで、すでにバーニングマンを体験したことのある人たちとの情報交換や一緒に行くパートナーを見つけることができます。
また、チケットを譲ってくれる方なども参加しているので、運が良ければチケットを手に入れることもできるでしょう。
バーニングマンに興味がある方は、ぜひFacebookのコミュニティを活用してくださいね!
バーニングマンの楽しみ方!!
せっかくバーニングマンに参加するのであれば、最高に楽しみたいのが本音ですよね?しかし、「初めて参加するから何をしたら良いかわからない…」といった方も少なくないはずです。
そのような方のためにも、この項では「バーンニングマンを最高に楽しむ方法」を紹介していこうと思います。
兎に角やりたいことは何でもやろう!
バーニングマンを最高に楽しむ第一のポイントは、自分がやりたいことを兎に角なんでもやることです。
バーニングマン中は、本当に自由の空間なのでイベントを主催してみたり、海外の方たちとはしゃいでみたり、なんでも自由に行うことができます。
バーニングマンでは、否定されることはないのでやりたいことをなんでもやり、楽しむようにしましょう。
また、やりたいことが見つからなくどうしたら良いかわからない方は、バーニングマン中にやりたいことを見つけるのも楽しいかもしれませんよ。
周りでは、自由な空間が広がっています。自分の気持ちを開放し、全力で楽しむようにしてくださいね。
他人に迷惑をかける行為は絶対に行わないでください!やりたいことを徹底的にやる中でも、先ほどお伝えした「10カ条」を守るようにしましょう。
夜に行われるイベントに参加しよう!
バーニングマンに参加したら、夜に行われるイベントにぜひ参加しましょう。
夜は音楽や光が飛び交い、クラブのような状態になる一角があります。巨大で自由な街の夜を探索するような楽しみがあり楽しめますよ!
また、バーニングマンに参加した際は、必ず土曜日の夜に行われるイベントには参加するようにしてください。
土曜の夜のイベントでは、会場の中心に建てられたシンボル「ザ・マン」という巨大な人形を燃やすイベントが行われます。これは、バーニングマンのイベントの終息を意味しており、最大の見どころと言えるでしょう。
「ザ・マン」が爆音とともに一瞬で炎に包まれて、燃え上がった後に灰になるのは圧巻の光景です。土曜日は最終日ではありませんが、参加者の意識が最高潮になるイベントの山場なのでぜひ参加してくださいね!
まとめ
ここでは、バーニングマンの良さついて紹介してきましたが。しかし、バーニングマンの良さは、とても活字や写真だけでは伝えきれないでしょう。
ただ、これらの情報からだけでも「ビビッ!」と何かを感じとったなら、おそらくバーニングマンに心、または魂が導かれているのかもしれませんね。
あれこれ考えても頭では整理できません。
「バーニングマンに呼ばれている!」「バーニングマンに行ってみたい!」と思ったり、感じたりしたのであれば、まずはチケットをとるアクションから始めるようにしてくださいね!
海外旅行に行く方で、海外旅行保険に加入していない人は多いです。
しかし、これって正直やばいです。こっちがひやひやしてしまうくらい、危ないです!
たとえば、アメリカで手術すると盲腸で300万円とかの費用になります。海外旅行保険加入していないと、これが自腹です。
ヤバいですよね。破産してしまいます。
そこで、海外旅行保険に加入しましょう。とはいっても、海外旅行保険付きのクレジットカードを発行すればオッケーです!
おすすめのカードは、エポスカードです。
うれしいことに、自動付帯なのでエポスカードを持っているだけで、海外保険が適用されます!
年会費無料で海外旅行保険に加入できるので、持っていなければ損ですよね。