今でこそ、世界中を旅する海外ノマド生活をしている僕ですが、海外旅行に興味を持ったのは20代後半です。
知人に誘われて初めて行ったタイ旅行で、世界の壮大さを身をもって痛感したんですね。
その後は1人で海外旅行するようになり、今では年間の大半を海外で過ごしています。
ちなみに、海外に行くまでは日本の常識と、海外の常識が違うことは知りませんでした。自分の想像をはるかに超える景色が存在するなんて、想像したこともなかったんです。
つまり、海外を知らなかった時代の僕は、今よりもはるかに狭い世界の中で、生きていたことになります。
もしかしたら、窮屈な常識や価値観に縛られたまま、人生を終えていたかもしれません。
こんな経験を踏まえた上で、声を大にして伝えたいのが、狭い日本を飛び出して広い世界を知れば、人生観が大きく変わるということです。
海外に行けば、絶対に価値観が変わります!
海外に行くと価値観が変わる
日本は、治安もいいし、礼儀正しい人が多いです。
街を歩いていても清潔だし、水道水だってそのまま飲むことができます。これを考えると、世界的に見て暮らしやすい国だといえるでしょう。
しかし、だからといって日本が世界で1番優れている国だとはいえません。
僕たちが当たり前に感じている日本の常識は、海外の非常識に該当することも多いからです。
日本の常識は、海外の非常識
日本ではいまだに、「お客様は神様です」といった傾向がありますよね。
ご飯を食べたり、買い物したりする際に、定員さんより偉くて当たり前といった、横柄な態度をとる傾向があります。
しかし、海外でこの常識は通用しません。日本を飛び出して世界を旅していると、お店の店員さんとお客さんは対等の立場です。
レストランのスタッフは、挨拶がわりにフレンドリーな雑談をしてきます。日本のように「いらっしゃいませ」と丁重に挨拶され、それを無視するような常識は、海外で通用しません。
また、日本ではスタッフの不手際は店側の責任であると考える人が多いです。しかし海外では、不手際を起こした本人が対処するべきと考えます。
つまり、連帯責任を重んじる日本の常識は、世界に出ると考えられない非常識に値することがあるんですね。
ですが、「日本の常識は海外の非常識」が、日本の良さとして世界的に評価されることも少なくありません!
日本の良さが分かる
日本では、レストランに入店して席に座ると、店員さんがお水とおしぼりを持ってきてくれます。
これは世界的に見て、非常に稀なサービスです。
水道水が飲めない海外では、水はお金を払うのが常識なんですね。注文してもいない水と、おしぼりが無料で提供されるなんて、まさに気配りができる日本ならではでしょう。
おもてなし精神の世界ランキングがあれば、間違いなく日本はトップに輝きます。
また、日本は世界的に治安が良い国です。デニムの後ろポケットに財布を入れて街中を歩けるし、iPhoneを使っていて強奪される心配はほぼありません。
日本のダメな点も分かる
上記でもお話ししたように、海外を旅するようになると、日本の欠点を身をもって実感します。
礼儀正しさゆえに、良かれと思って行動する日本の常識が、海外では柔軟性のない偏った考え方であるとわかるんです。
これに気がつく人生と、気がつかない人生では、価値観が大きく変わってしまうんですね。
そしてこの価値観は、人付き合いだけでなく、ビジネスにおいて大きな違いがでてくるんですよ。
物事を広く捉えられる人は、目の前にあるチャンスに気がつくことができるんです。しかし、古い固定観念に縛られたままだと、せっかくのビッグチャンスを逃してしまうかもしれません。
同じサービスでも海外の方が安い事が多い
海外旅行に行くと、日本と同じサービスでも海外の方が安いと感じることがあります。
例えば、タクシーですね。東京でタクシーを利用すると、初乗り運賃は500円前後ですが、タイ・バンコクで利用すると、初乗り運賃は35バーツ(日本円にして100円ちょっと)です。
物価が高いシンガポールでも、空港から市街地まで30分程度かかりますが、タクシー料金は2,000円くらいなんですね。
これを考えると、日本のタクシー料金は高めです。海外に行くと、日本のタクシーは高いことを初めて実感します。
世界より日本のタクシーが高い理由は、車を維持するために高額な費用がかかるからです。税金は欧米諸国よりも3倍以上高く、車検も毎年必要なんですよ。
これらのコストを考えると、日本のタクシー料金が高いのは、仕方がないのかもしれませんが、気軽に利用できる海外のタクシーが羨ましくなりますね。
僕が海外を旅して驚いたこと
僕自身、海外を旅していていろんな発見や驚きがありました。特にびっくりしたのは、貧困の差がものすごく激しいこと。
世界には、日本の報道番組やネットニュースでは大々的に紹介されていない、目を疑うような貧困の差が存在するんです。
貧富の差は海外の方が激しい
そもそも、貧困の基準は世界的に定められています。その定義をわかりやすく一言で説明すると、日本円にして1日200円以下で生活している人です。
たったの200円で、食費はもちろん、家賃や光熱費といった移住環境まで整えなければいけない人を、絶対的貧困層と呼んでいるんですね。
また、絶対的貧困までいかなくても、国民一人当たりの年収を換算し、その相場の半分以下で生活している人は、相対的貧困層といいます。
日本では、相対的貧困層を見かけることがあっても、1日200円以下で生活している絶対的貧困層はほとんど見かけません。
もちろん物価も関係していますが、この金額では生活していくこと自体が不可能だからです。
しかし世界では、この絶対的貧困層に当てはまる人が、世界人口の10人に1人存在するんですよ。
アフリカに行けば、高い確率で絶対的貧困に当てはまる人を見かけます。
金持ちはいつまでも金持ち
日本ではありえないような貧困に苦しむ人が多い海外では、反対に驚くほどお金を持った富裕層が存在します。
特に貧困の差が激しいタイには、長いあいだ相続税がありませんでした。
2016年2月から、富裕層に的を絞るような形で相続税と贈与税が導入されたんですね。1億バーツから10%が課税対象となり、直系尊属や直系卑属は5%になっています。
それでも、国民1人あたりの平均年収が150万円に満たないタイなら、相続税に該当する富裕層がお金に困ることはありません。
いってしまえば、金持ちはいつまでも金持ちなんです。
生涯で、使い切れないほどのお金を持っている富裕層と、今日食べるものにも困っている絶対的貧困層。この2つが、あたりまえのように同じ国で生活しているなんて、日本人には考えられないですよね。
貧乏人は一生貧乏
日本では、貧しい暮らしをしてきた人が、努力して金持ちになるケースも少なくありません。
なぜなら、高いお金を払わなくても入れる県立や国立といった学校があるからです。
しかし海外では、義務教育後に誰もが受験のチャンスを得られるわけではありません! 教育も家の収入で決定されてしまうんですね。
将来稼ぐための環境・教育が与えられなければ、貧乏人は一生貧乏暮らしです。
絶対的貧困から抜け出し、富裕層になれる可能性は、ほとんど残っていないと考えても良いでしょう。
この事実を考えると、日本の子供たちは世界の子供たちよりも、夢を実現する可能性が高いのかもしれませんね。
このような世界の現実は、実際に海外を旅して初めて実感しました。
日本の衛生水準は間違いなく世界一
日本の衛生水準は、どこの国よりも優れています。
特に注目したいのは、やはり人間が生きていく上で絶対に欠かすことができない水ですね。
日本は衛生水準が高いため、水道水をそのまま飲むことだってできます。さらに、手洗いする水や、お風呂に入る水ですら清潔です。
このような環境で暮らしていると、この衛生環境が当たり前になってしまいます。ですが、海外は蛇口をひねって、安全な水が出てくるとは限らないんですよ。
日本のような、水道施設が確立されていない国はたくさんあります。安全かわからない川の水を飲んだり、料理に使ったりしているんです。
そのため、生きるために必要な水を飲むことによって、命を危険にさらしてしまうことも少なくありません。
日本人にとっては、信じられないですよね。
このような世界の現実を踏まえて考えれば、日本の衛生水準は間違いなく世界一であるといえるでしょう。
日本の労働は世界最悪
「日本は世界的に見て恵まれている」こんな言葉を、親や学校の先生から教わることがあります。
たしかに、絶対的貧困層が多い国と比較すれば、食べ物がなくて餓死する確率は低いです。
しかし、日本の労働は世界最悪といっても過言ではありません。
低賃金で長時間労働を強いられ、転勤にビクビク怯えながら日々を過ごしている人も、たくさんいます。
これは世界の人から見ると、まさに信じられないんですね。
- 残業代が出ないのに働く
- 会社や上司のいうことに逆らえない
- 管理職に女性が少ない
このような労働環境は、日本特有です。海外では無駄な残業はしないし、会社や上司に理不尽なことをいわれれば言い返します。
能力があれば、男女関係なく管理職につくことだって可能なんですよ。
雇用形態はもちろん、働き方に対する国の取り組み方が世界と異なるため、日本の労働環境はなかなか改善されないのが現状です。
食べ物の美味しさは国によってぜんぜん違う
いろんな国を旅していると、食べ物の美味しさが国によって全然違うことに気がつきます。
僕はタイが好きでよく訪れますが、気に入った理由の1つは食事です。日本食も豊富だし、日本人の口に合う味付けを提供してくれるケースが多いんですね。
さらに、美味しくて安いお店が多いです!
日本円にすると600円程度でステーキが食べられるし、手作り感のある満足度の高いハンバーガーが300円くらいなんですよ。
一方、実際に食べていて無理だなと感じるのがフィリピンですね。
マニラ旅行で実感したのは、食事の味付けがとにかく濃いこと。
ご飯の上にとてつもなく塩辛いソーセージがのっていたりするんです。
何を食べても味が濃いので、何日も滞在しているときつくなってきます。これだけ濃い味を毎日食べていて、現地の人は病気にならないか不安なほどです(笑)
国によって食文化には大きな違いがあるので、そこを実際に体験してみるのも、海外旅行の醍醐味ですね!
日本にしかいない奴の末路
日本人は、海外旅行に行ったことがない人がとても多いです。
「石橋を叩いて渡る」みたいな、真面目な考えを持つ人が多いので、海外旅行を不安に感じる人も多いのかもしれませんね。
しかし、一度しかない人生を日本で終わらせるのは、かなりもったいないです!
日本を出ない人生を選択してしまうと、勘違いしたまま生涯を終える可能性だって出てくるんですね。
Made in Japanが世界一だと本気で思ってる
日本人は、日本製に強いこだわりを持ちます。
- 日本製だから安心
- 日本製だから質が高い
このように、Made in Japanが世界一だと思い込んでしまう人も多いんですね。
しかし実際には、Made in Japanが世界で1番優れているわけではありません。
最近では、中国や韓国といった同じアジア諸国の技術力がどんどん向上しているんです。安定志向の日本の取り組みは、今後世界から取り残されていく可能性だって考えられます。
実際に海外のホテルに滞在していると、テレビを始めとする家電製品は、日本メーカーではないんですね。
中国のハイアールや、韓国のLGを見かける機会が圧倒的に多いです。
外国から見たら日本も韓国も台湾も一緒なのに気づかない
日本人のほとんどは、近隣のアジア諸国と日本には大きな違いがあると感じています。
中国や韓国を悪くいい、日本の優れた点をアピールする人も少なくありません。
愛国精神があるのは素晴らしいことですが、残念ながら北米や南米の人から見たら、日本も韓国も台湾も同じです。
海外では、アジア人として見られるだけで、日本人であっても韓国人であっても、何も変わらないんですね。
日本人が日本に滞在する外国人を見て、白人か黒人かでしか判断しないのと同じです。
海外のほうが貧しいと思いこんでる
不自由なく日本で生活していると、日本は裕福で、海外の方が貧しいと思い込んでしまいがちですよね。
しかし実際には、これは日本人の大きな思い込みです。
海外には、日本よりお金を持った富裕層がたくさんいるし、プライベートが充実した楽しい日常を送っている人たちがたくさんいます。
日本のコツコツと働くまるでアリのような生活は、海外で優雅に過ごすキリギリスのような人たちを見ると、馬鹿馬鹿しく感じてしまうかもしれません。
しかも、皮肉なことに経済不況が来たときにアリのように働いた日本人は転職に必要な知識や経験が無いことが多いです。
海外なら、転職文化が根づいているため知識と経験があれば生き残りやすい点も日本と違います。
地に足がついた誠実な日常も大切ですが、人生をより楽しむための工夫も、ぜひ日本を飛び出して実感してみてください!
日本が貧しくなっているのに気が付かない
日本は先進国でありながら、海外の先進国と比較すると、確実に貧しくなっています。
消費税は10%に引き上げられ、その分を社会保障費として充当する形となりました。ですが、景気が低迷している今の日本では、国民の負担が大きくなるだけです。
賃金は一向に上がらないし、高齢化が進むことにより、若い人たちに大きな負担がかかっています。
しかし、世界の経済状況を実感しないまま生活していると、「日本は治安もいいし暮らしやすいよね」といった考えのまま、貧しくなっていることにすら気が付けなくなってしまうんです。
まさに、イソップ童話の「すっぱい葡萄」のように、手に入らない理由をあげて自分を納得させるようになってしまいます。
日本の現状は、日本の中にいたら一生気が付くことができません。
世界に出向き、今こそ日本の現実を再確認してみましょう!
まとめ:海外に出て、もっと日本のことを知ろう!
日本のことをしっかりと理解したいのなら、日本人はもっと海外に出るべきです。狭い世界の中では見えなかったことも、海外に出て広い世界に行けば見えてきます。
また、日本から飛び出して海外に行くことで、未だかつて出会ったことのない感動に、出会うことができます。
アクティブな人も、アクティブじゃない人も、海外に行って可能性を広げましょう!